デジタル庁が転売対策にマイナンバーカード活用 ライブイベントで実証実験
デジタル庁は1月17日、エンターテインメント分野でのマイナンバーカード利用拡大を目的に、実証実験を行うと発表しました。
この実験では、マイナンバーカードによる本人確認を通じて、チケットの不正転売防止や入場時のデジタル化による業務効率化に加え、ファンクラブサービスでのプレミアムな体験提供など、多様な活用可能性を検証する予定です。
実証実験は、3月21日に開催される「モーニング娘。’25 小田さくらバースデーイベント ~さくらのしらべ 14~」と、3月29日・30日に開催される「Hello! Project ひなフェス 2025」の2つのライブイベントで実施されます。チケットサイトとデジタル庁が開発したデジタル認証アプリを連携し、効果検証と課題抽出が行われます。
「モーニング娘。’25 小田さくらバースデーイベント ~さくらのしらべ 14~」では、では、マイナンバーカードによる本人確認を行った方を対象に、チケット販売(抽選)が実施されます。申込受付期間は2月3日18時から2月12日12時までで、抽選は2月18日に行われる予定です。
一方、「Hello! Project ひなフェス 2025」では、一般枠とは別に、マイナンバーカードによる本人確認を行った方専用の枠が設けられ、チケット販売(抽選)が行われます。申込受付期間は1月29日17時から2月7日10時まで、抽選は2月13日に行われる予定です。詳細は後日、オフィシャルファンクラブWEBサイト「HELLO! PROJECT」で発表されます。
近年、人気イベントのチケット不正転売は、主催者やアーティスト、ファン、そして業界全体にとって大きな課題となっています。
今回の取り組みが成功すれば、ライブイベントでの活用にとどまらず、スポーツイベントや、競争率の高いゲーム、スニーカー、フィギュア、プラモデルなどの販売にも応用できる可能性があります。実証実験の成果に期待が寄せられています。
<参考・引用>
デジタル庁(@digital_jpn)
デジタル庁HP「ライブイベントにおけるチケット不正転売防止・業務効率化等に、マイナンバーカードを活用する実証実験を実施します」
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025011902.html