チャールズ国王の別宅ハイグローブ・ハウス、クリスマスデコレーションで装飾される
チャールズ国王とカミラ王妃が英グロスターシャー州に所有する別宅ハイグローブ・ハウスは現在、クリスマスツリーをはじめとするデコレーションで彩られている。ツリーには、カミラ王妃の愛犬2匹をモチーフにしたオーナメントが初めて飾られた。また、チャールズ国王の環境問題への取り組みを反映して、デコレーションには再生紙などの持続可能な素材が使用された。
【動画】ハイグローブ・ハウスにあるレストラン「オーチャード・ルーム」はクリスマス一色に
ハイグローブ・ハウスの公式Instagramは11月15日(以下、日付はすべて現地時間)に動画を公開し、邸宅内にあるレストラン「オーチャード・ルーム」にクリスマスツリーが設置されたことを伝えた。
「ハイグローブのオーチャード・ルームは、煌びやかなイルミネーションと華やかなデコレーション、シナモンやオレンジの温かな香りに包まれています。」
「深夜のクリスマス・ショッピング・イベントに参加して、思い出に残るクリスマスを彩るユニークなギフトやデコレーションを見つけませんか? 今すぐご予約の上、ハイグローブのクリスマスをお楽しみください。」
映像が始まると、店の入り口前には堂々としたモミの木のクリスマスツリーが設置され、扉には2つの立派なリースが飾られているのが見える。
店内には、赤や緑、ゴールドを基調としたデコレーションが施され、伝統的な王室のクリスマスの雰囲気を反映している。大きなクリスマスツリーには、カミラ王妃の2匹の愛犬をモチーフにしたオーナメントも飾られている。
一つは、赤いバンダナを巻いたジャック・ラッセル・テリア“ベス”のオーナメントだ。“ベス”は2011年からカミラ王妃と暮らしていたが、治療不可能な腫瘍を患い、今年11月に安楽死が選択された。
そしてもう一つは、テリアの“ブルーベル”が王冠を被り、立つ姿をモチーフにしたものだ。2匹の愛犬のオーナメントは今年初めて飾られた。
また、環境保護に取り組むチャールズ国王の意思を反映し、デコレーションの照明はすべて低電圧タイプのLEDが使用されている。このほか、紙で作られたボール型オーナメントや植物由来のグリッター、再生紙から作られた花など、デコレーションにはサステナブル素材が用いられた。
ショップでは、高級ギフトをバスケットに詰めたクリスマスハンパー、ツリー用のオーナメント、華やかなデコレーションなどが販売されている。
敷地内にはレストランやショップに加えて美しい庭園があり、有料のガーデンツアーを楽しむこともできる。国王が運営する慈善団体「キングス財団」は工芸品のワークショップも開催しており、これらの収益は教育プログラムや環境保護活動など、同団体の事業の支えとなっている。
チャールズ国王は13日、ハイグローブ・ハウスで毎年恒例の「Crafts at Christmas」を主催し、キングス財団の教育プログラムの教師や生徒たちが制作した絵画や帽子、刺繍などを見学した。
国王はその後、生徒が制作したオーナメントをクリスマスツリーに飾り付け、一緒に華やかな雰囲気を楽しんだ。
画像は『The King’s Foundation Instagram「Celebrating crafts at Christmas with His Majesty The King at @highgrovegarden」』『Highgrove Gardens Instagram「Deck the Halls with our festive decorations!」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)