旧三浦市福祉会館 改修後の世界観、お披露目 地産パエリアの試食会も
三浦市が売却した旧三浦市福祉会館の利活用を巡り、将来的に宿泊施設として利活用を目指す三浦地所(東京都)は19日、一部の内装を改修した施設を関係者向けに初めて公開した。地産食材を使った「三浦パエリア」の試食会も行われ、食を通じた地域活性化の可能性を共有した。
旧三崎中学校や三浦市役所がある城山地区(約3・1ha)を利活用するプロジェクトの一環。市は22年1月に安田造船のグループ会社である同社と基本協定を締結。23年12月には同館や旧三崎中の一部など約2・3haが同社に売却された。
同館は鉄筋コンクリート造3階建てで、公開されたのは元執務室だった3階部分。城ヶ島に面した高台にあり、眺望に恵まれている。ドーム型の天井にはシャンデリアが飾られ、中古ブランド家具を扱う同社グループのソファーやテーブルなど高級家具を配し、改修後の世界観を演出した。
同社担当者によると、本格的な改修を見据え、今後県と協議を行っていくといい、オープン時期は決まっていない。
この日は市議や市職員、自治会関係者など約50人が来場。都内と市内飲食店の計3店が考案したパエリアなどが振舞われ、来場者らが興味深そうに食べ比べていた。