「片側一車線の道路で正面から走ってくる大きなトラック。運転手は私を『バカやろう』と怒鳴りつけると...」(神奈川県・50代女性)
神奈川県在住の50代女性・ナナ31さんは18歳の頃に運転免許を取得した。
【免許取りたての18歳が犯したとんでもないミス《ナナ31さんからのおたよりからのおたよりを見る》】
免許をとって数日後、1人でドライブに行くことに。
しかしその時、大事故に発展しかねないミスを犯してしまい......。
<ナナ31さんからのおたより>
40年前、私は高校を卒業したばかりで大学進学を控えた18歳。数日前に車の免許を取ったばかりでした。
うきうきして、当時住んでいた富山県富山市の国道8号線を1人でドライブすることにしたのですが......。
正面から大きなトラックがやってきて...
まだ道も知らないし、ナビなどはもちろんない時代です。
国道8号線は2車線で中央分離帯がある道路だったのですが、何を思ったのか、戻りたかったのか、どこかの信号で右折斜線からUターンすれば良いものを、左にわき道のあるところでUターンし、間違えて逆走し始めてしまったのです。
他の車はその時たまたまほとんど走っていなかったのですが、自分の逆走に気付いた私は焦りました。
しかしどうすることもできずオロオロしていると、正面から大きな銀色のコンテナを積んだトラックが走って来たのです。
怖がることしかできない私に、トラックの運転手は窓を開けて「バカやろう!」と怒鳴りました。
私はハンドルを持ったまま縮こまってしまったのですが、また前を見ると、その大きなトラックがギギギと音を立てて90度回転。私の前に立ちはだかり、道を塞ぎました。
「今のうちにUターンしろ!」
はじめは何が起きたか分からず怖かったのですが、トラックを盾にしてくださったのです。
「今のうちにUターンしろ!」と言われ、慌ててUターンして逃げ帰って来ました。
何のお礼も言わずに......。
あの頃の私は、何もかも未熟でした。
大事故を起こしていてもおかしくありませんでした。
逆走の事故をニュースで見るたびに、あの時のことを思い出します。
本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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