【Pick Up】「ブッシュミルズマスタークラス」イベントレポート
2024年11月22日(金)の午後、日本橋マンダリンオリエンタル東京にて、ブッシュミルズマスタークラスが行われました。本記事ではそのイベントレポートをお届けします!
ブッシュミルズとは
アイリッシュウイスキーの一つであり、近年では日本を初め世界中で人気を獲得しています。製造を行うのはアイルランドにあるブッシュミルズ蒸溜所。1608年創業のアイリッシュ最古の認可蒸溜所でもあり、高品質な地場の原料や伝統の3回蒸溜による製法でも知られています。
今回イベントの講師であるコラム・イーガン氏は、ブッシュミルズ蒸溜所で蒸溜責任者を務められており、今年で23年目となります。講演では、よく笑ったりジョークを交えたりと気さくな人柄がうかがえました。
ブッシュミルズのこだわり
ブッシュミルズの伝統である「全く同じ製法、味、個性を引き継ぎ、繋いでいく」を守ることが蒸溜責任者としての責務だと語るイーガン氏。そんなイーガン氏をはじめとする蒸溜所の方々のこだわりについてご紹介します!
全てがアイルランド産の原料
ウイスキーの要である麦芽と水。ブッシュミルズ蒸溜所では、100%アイルランド産の大麦麦芽と、蒸溜所の近くを流れるブッシュ川の水が使われています。
伝統のノンピート麦芽と、玄武岩よりミネラル分が多く含まれる河水の2種によってブッシュミルズの美味しさが生まれるといいます。昨今、世界中で食物の原産地を気にする風潮がある中、全ての原料がアイルランド産であることも「ブッシュミルズ」の自慢の一つだそう。
また、麦汁をつくった際にできた残りカスは地域の家畜の飼料として再利用するため、地域のサスティナビリティにも貢献しています。
こだわりと伝統の製法
ブッシュミルズ蒸溜所には、ネックの細長い銅製の小型ポットスチルが10機あり、それらを利用して伝統の3回蒸溜が行われます。ブッシュミルズの特徴であるスムースさは、この3回蒸溜によって生まれるんだそう。その後のボトリング作業を含め、全ての工程を完結して行っている蒸溜所は珍しいといいます。
“変わらない”こだわり
「ブッシュミルズ」は創業以来400年間同じ味わいのウイスキーをつくり続けてきました。
“これまで働いてきた方々が、頑固で、時代の流れにも簡単に考えを変えなかったからこそ、昨日飲んだものと、来月、来年飲むものが変わらないウイスキーをつくることができるのです。”
当時から“変わらない”ことこそが「ブッシュミルズ」のこだわりであり誇りだといいます。そしてそれを次世代に繋ぐことも蒸溜責任者としての使命だと語ります。
終わりに
本記事では、イベントレポートとしてブッシュミルズのこだわりについて解説しました!ワンランク上の普段飲み用にとおすすめされた「ブッシュミルズ シングルモルト10年/16年」をはじめ、こだわりの“変わらない”味をぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。