北谷町通り商店会 活性化へ地域に会場提供 ハロウィーンに新企画
平間駅から向河原駅に延びる北谷町通り商店会(木津武志会長)は10月31日(木)、地域団体と連携したイベント「ハロウィーンパーティー」を開催する。商店会が場所を提供し、地域団体が各々に出店。活動のPRなどを行う新しい形のイベントだ。会員、予算が減少する中で、持続可能かつ地域や商店会のにぎわいをつくり出すための新しい試みとなる。
今回の企画では、同商店会のある北谷町通りが午後3時から6時まで車両通行止めとなることから、その時間帯に商店会会員の軒先を地域団体に提供。玉川こども文化センターはスライムづくりや輪投げ、中丸子南町野球部がストラックアウト、コーラスグループ「コール赤とんぼ」がブンブンゴマの制作、建設会社がキッチンカーを出店するなど、7団体(10月8日時点)が各々の活動のPRや子ども向けの体験などを行う予定だ。
今回のイベントに関する商店会の予算はゼロ。各団体の出店料もかからない。同企画の発案者である文具倶楽部CLiP,sの山本真弓さんは「商店会が場所を開放して地域の人たちにイベントをつくってもらう。商店会に人が集まり滞在してもらうことで、にぎわいが生まれれば」と企画意図を話す。
「みんなが楽しく」
1955年に発足した同商店会は、かつてはにぎわい、2001年からよさこいソーランやキッズダンス、小中学校の吹奏楽などの演奏を披露する「ダンシングG祭」を年に一度開催するなど、商店会や地域を盛り上げるための取り組みを行ってきたが、年々会員が減少し、現在は26団体に。イベントも近隣商店会と合同セールを企画するだけ。子どもたちが商店会内を回り、お菓子をもらうハロウィーンイベントを2年前から実施してきたが、短時間で終わり、にぎわいを生むまでにはつながらなかった。駅近くの好立地にありながら、予算がかからず持続可能なものをと企画したのが今回のイベントだ。木津会長は「お客さんや子どもたちに商店会に興味を持ってもらう。会員にも『活気があるね』と言ってもらえて、お客さんも自分たちも楽しい商店会にしていきたい。小さい商店会でもできるということを地域に示したい」と意欲を見せる。