<非常識な妹>え、6回も!?義弟の浮気で離婚した妹。なのに実家に勘当され……なぜ?【まんが】
私はメイコ。旦那、小学生の子どもふたりと一緒に暮らしています。両親や妹のナナとは近くに住んでいるため、お互いに会うこともしばしば。さてそんなある日のこと、突然ナナから連絡がきました。どうやら何か話したいことがある様子です。心配になった私がナナに会いに行くと、なんと離婚することを話されました。突然の報告に私はビックリ。しかしそのあとに続けられた言葉に、私はさらに驚いてしまうことになるのでした。
イクトさんというのは、ナナの旦那さんです。離婚はイクトさんの浮気が原因だといいます。
私は心底驚いてしまいました。イクトさんには何度か会ったことがありますが、優しい人というイメージしかなく、全くそんな姿が想像つかなかったのです。ナナが言うにはイクトさんは良く言えば優しいけど、悪く言えば優柔不断なのだとか。相談相手をしているうちに……というパターンなのだそうです。
過去には依存体質な浮気相手が家に乗り込んできたこともあると言います。私はナナがそんな経験をしていることに驚きました。
浮気相手は「早くイクトさんと別れて! 解放してあげてください!」と、自分勝手な主張をしてきたこともあったと知りました。
妹のナナから「話がある」と急に呼び出された私。一体何があったのかと思いきや、なんと「離婚することになった」と言いだしました。突然の話に私は驚きを隠しきれません。離婚の理由は、妹の旦那・イクトさんの度重なる浮気。浮気相手が家に押しかけてきたこともあったらしく、ナナが限界をむかえて離婚に至った様子です。 しかし、なぜか両親はその離婚に激怒しているらしく、ナナに勘当だとまで言ったのだそう。私にはちっとも両親の気持ちがわかりませんでした。
離婚の真相は?両親から聞く衝撃の事実「自分に都合の悪い話はナシ!」
家に帰って、旦那に相談してみることにしました。
旦那からまずは両親に事情を聞くべきだとアドバイスをもらいました。そして翌日、さっそく私は実家へ行き両親からも話を聞くことにしました。
私の話を一通り聞いた両親は「あいつは……自分に都合の悪い話は一切してないんだな」と言い、深いため息をつきました。
私はナナも浮気をしていて息子のソウくんの親権を手放そうとしていることを聞き、何も言えなくなってしまいました。私からしてみれば、わが子を手放すなんて……想像するだけでもツラい気持ちになってしまいます。それなのに相手と一緒になるために進んでそうしただなんて、考えられません。
両親がナナに激怒した理由に納得がいかず、私は本人たちに直接聞いてみることにしました。すると、両親からまさかの話を聞くことに……。なんと浮気をしていたのはイクトさんだけでなく、ナナもだったのです。今回離婚したら、いずれは浮気相手と一緒になる、ソウくんの親権は浮気したイクトさんに渡すつもりだというのだから驚きです。 いくらイクトさんが浮気性だったとはいえ、これでは罪のないソウくんがあんまりです。ナナにはいずれ、私の気持ちを伝えたいと思います。
【妹の気持ち】「ふたりでイチから」彼氏からの甘~い言葉に……離婚しよう!
私はナナ。旦那のイクト、小学生の息子・ソウと一緒に暮らしています。しかしイクトは付き合っていたときから浮気ばかり。結婚してからも、私が知っている限り5~6回は発覚しています。ひどいときには浮気相手が家にまで突撃してきたことも。とはいえ私にも彼氏がいるので、今は心底悩んでいるというわけでもありません。ただ、浮気性の旦那に悩む妻を演じれば同情してもらえますし、イクトは家にいるときは子煩悩で家事もかなりやってくれます。愛情はとうに尽きていますが、共に子育てをするパートナーとしては申し分ないのです。しかし最近、彼氏であるタクローさんから積極的に言い寄られ、再婚を考えるようになりました。
初めてイクトの浮気相手と対面したダメージもあり、それまで考えていなかった離婚を考えていたときにタクローさんと出会いました。タクローさんは仕事上の関係で知り合った人。会社を経営している方で、私よりもひとまわり以上年上です。
私は喜びでいっぱいでした。しかしそんな感動も束の間、タクローさんは戸惑うようなひと言を言いました。タクローさんは私に息子がいるのを知っています。あえて「ふたりきりで」と言ったということは、それが一緒になるための条件ということでしょう。こうして私は、絶対に比べてはいけないものを天秤にかけてしまったのでした。
離婚の話はとんとん拍子に進みました。唯一失敗したと思ったのは両親のこと。タクローさんと一緒になれる嬉しさもあり、つい包み隠さず報告してしまったため両親は大激怒。勘当までされてしまいました。
「ふたりきり」で始めた新生活。しかし楽しかったのは、最初の3ヶ月だけでした……。タクローさんはとんでもないモラハラ男でした。ほしいものは手に入れないと気がすまないのは知っていましたが、手に入れたあとは大切にしないなんて聞いていません。
新生活は蓋を開けてみたら、まったくお金を使わせてもらえないどころか生活費も十分にもらえない、家事の協力など一切ナシどころか口ごたえも許されないという離婚前以上に苦しい生活。浮気しないと言われていても、こんな生活負担しかありません。
タクローさんからのプロポーズを受け、私は舞い上がっていました。お付き合いを始めてからずっと、「こんな人と結婚できたら幸せだろうな」と考えていた私には、願ってもないチャンスでした。 ソウのことをイクトに任せて離婚した私は、晴れてタクローさんと結婚することになりました。結婚する際に両親から勘当されてしまいましたが、そんなの気になりません。タクローさんと結婚すれば、今よりずっと幸せになれるはず。そう信じていたのですから。しかし実際には、幸せな時間は長くは続きませんでした。過去の自分の選択を後悔しています。
【私の気持ち】久しぶりの再会「手放した息子に会いたい……」身勝手な言い分に姉は!?
妹のナナ夫婦は、旦那のイクトさんもナナ自身も浮気しているという、壊れた家庭でした。しかもナナは、浮気相手と再婚するために、息子の親権をあっさりとイクトさんに渡してしまったのです。ナナにはナナの事情があったのだと思いつつも、私は引いてしまう気持ちを抑えられませんでした。ある日、ナナから久しぶりに連絡がありました。
ナナが離婚して、しばらく疎遠になっていました。メッセージで「再婚した」といった連絡は来ていましたが、そっけなくしか返事ができていませんでした。けれどだんだんメッセージが悲痛なものになっていって……冷たくしきれずに、会うことにしました。久しぶりに会ったナナは、やつれていました。
ナナはしばらくして、ぽつぽつと話し始めました。再婚した相手がモラハラ気質が強く、日々ツラく思っていること。ソウくんに会いたいと思い、元旦那のイクトさんに連絡したけれど、「ソウは会いたくないって言ってる」と伝えられたこと……。「もうお姉ちゃんにしか話せなくて……」と、ナナは弱っていました。
ナナは泣きながら「……ソウに会いたいの」と、わが子への思いを口にしました。
ナナの気持ちは、わからないでもありません。ただ……どうしても、伝えておきたいことがありました。自分の行動がどれだけソウくんをキズつけたのか、今しっかり理解してほしいと思ったのです。
ナナから「子どもに謝りたい」という話を聞いて、最初に感じたのは怒りに近い感情でした。自分のあやまちに向き合ったのではなく、逃げようとしているように見えたのです。 ナナがこの先どういう選択をするのかはわかりません。けれど、一度子どもから逃げて、またツラいからと子どもに救いを求めるのは、おかしな話だと思います。ナナがきちんと自分の弱さを受け止めて、ソウくんのことを思った行動ができるようになったなら、両親との仲をとりもったり、モラハラ旦那との離婚を手助けしたりもできると感じています。ただ、全てはこれからのナナ次第です。