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実弾射撃や野戦病院開設訓練を公開 関山演習場で実施中の日米豪実動訓練

上越タウンジャーナル

新潟県上越市と妙高市にまたがる関山演習場で行われている陸上自衛隊と米豪陸軍による実動訓練(オリエント・シールド25)が2025年9月19日、報道陣に公開された。約1680人の隊員による実弾を使った射撃や、野戦病院の運営などが行われた。

《画像:豪陸軍による81mm迫撃砲射撃訓練》

オリエント・シールドは英語で「東洋の盾」を意味し、東洋で想定されるさまざまな脅威に対する相互連携の強化が目的。豪陸軍の参加は初めて。計約2100人が全国5か所の演習場や駐屯地などに分かれ、24日まで行われる。

《画像:射撃準備をする米陸軍》

主体となる関山演習場では陸自約900人、米陸軍約600人、豪陸軍約180人が参加し、この日は射撃、戦闘、衛生の総合訓練を実施。81mm迫撃砲射撃訓練では、日米豪それぞれが約2〜2.5km先の的に実弾を放った。射撃位置から離れた観測点にいる部隊が双眼鏡などで着弾を確認し、位置の調整など無線でやり取りしていた。

《画像:実弾を装填する陸自の隊員》

《画像:観測点で着弾を確認し無線で位置の調整を指示した》

《画像:山の上にある的目がけて射撃した》

戦闘訓練は日米で行われ、先に敵と接触した米陸軍との情報共有や、米陸軍の支援を受けながら陸自が戦線を進める連携を確認した。

《画像:日米の中隊長同士が敵の状況や支援方法を確認(中央は通訳)》

《画像:緑に身を隠しながら敵との戦闘に向かった》

戦闘でけがをした隊員の治療や搬送をする衛生訓練では、米陸軍が持つ野戦病院の設備が国内で初めて展開された。手術室や集中治療室、CT、レントゲン、調剤薬局などを備えた高度な医療が提供でき、3か国の医療チームが患者の受け入れや情報共有、手術の段取りなどを実践した。

《画像:米陸軍の集中治療室。3か国の医療チームが治療に当たる》

《画像:応急処置スペースからけがの程度に合わせた病棟へ患者を搬送》

《画像:手術室は1度に2人のオペが可能。病棟内は冷房も効いている》

関山演習場では24日の終了式まで、共同実弾射撃訓練などが行われる。

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