文具好き必見。再燃しているシーリングワックス(封蝋)。こんなに進化しているんです。
物欲旺盛なライトニング編集部員たちが、今の気分で選んだ欲しいモノや身銭を切って購入したアイテムをジャンルレスで報告! 今回は「紙に字を書くという行為がめっきり少なくなり、たまに書くと不慣れさが出て字がぎこちなくすごく下手になった。大人になるに連れ字が汚くなるって悲しいです(泣)」と悩むライトニング編集部の旅する女・めぐミルクがお届け。
FooRowのスターターキット
ときどき目的もなく文具店や大型の生活雑貨店へ行く。全部のフロアをじっくりと見て回ると、思いがけないものと出会うから楽しい。シーリングワックスもそのひとつだった。
シーリングワックスは日本語で封蝋といわれ、その字のごとく、溶かした蝋で封をする道具。文具編集部にいたときに初めて使ってみたのだが、当時はまだそれほど種類もなく、蝋は長さ10㎝くらいの棒状のものが一般的。キャンドルの火に蝋を直接当てて、少しずつ封筒に蝋を垂らしていた記憶がある。しかも、その蝋の匂いが独特で、会社中に匂いが充満してしまい、大ひんしゅくを買う始末。それ以来、シーリングワックスとは疎遠になっていた。
ところが! 最近のシーリングワックスは全然違う。まず蝋を溶かすためのスプーンがある。さらにワックス炉というスプーンを乗せた状態で蝋を温める台まで。何より驚いたのは蝋。粒状になっていて、溶かしやすくなっているじゃないか! しかも溶かすとマーブルになるミックスもラインナップ。恐れていた匂いも全然ない。ここまで進化しているなんて、まるで浦島太郎になった気分だ。世間ではシーリングワックスが再熱しているとか。なんか、わかる!
シーリングワックスの使い方。教えます。
1回に4~5粒をスプーンにのせ、固形感がなくなるまで溶かす。温めすぎると気泡ができやくなるので注意しよう。
低い位置からワックスを円形になるように垂らす。スタンプを押すとはみ出るのでスタンプよりも少し小さいくらいがベストだ。
ワックスを垂らし終わって、一息ついてからまっすぐ上からスタンプを捺す。まだワックスがゆるい状態なので、そのまま待つ。
ワックスが冷えて固まり始めたら、スタンプを静かに外す。ワックスを多めに垂らしたためか、いびつなカタチになってしまった(苦笑)。
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年10月号 Vol.366」)