DXの課題は現場のフィジカルな部分の負担を減らすこと
12月9日放送の「L is B presents 現場DX研究所」(文化放送 毎週月曜日20:00~20:30)は、先週に続き、燈株式会社代表取締役CEOの野呂侑希氏をゲストに迎え、DXに関する今後の課題などについて詳しくお話いただいた。
松井佐祐里アナ(パーソナリティ)「まずは企業プロフィールをご紹介致します。燈株式会社は、2021年2月に設立された、東京大学発のスタートアップです。“AI SaaS事業”、“DXソリューション事業”の2つの事業を柱としています。特に建設業界、製造業界において、アルゴリズムを活用したソフトウェアやサービスを提供し、業務効率化を図っています。」
L is B代表・横井太輔氏(パーソナリティ)「DXに関する今後の課題は何ですか?」
燈株式会社代表取締役CEO・野呂侑希氏「現場のフィジカルな部分の負担を減らすことです。そのためにはオフサイト化と、現場でのロボット等の活用が必須と考えています。そもそも現場でやる仕事を減らすオフサイト化、離れた場所から遠隔でできるという意味のオフサイト化、あとはそれでも残ってしまう現場でのフィジカルな作業があると思っています。そういったフィジカルな作業そのものを人の代わりにやってくれるロボットの活用が必須かなと思っていて、そもそもの仕事を減らすこと、あるいは仕事を効率化すること、この二つのアプローチが必須かなと思ってます」
横井「現場のことを英語でオンサイトと言います。オフサイトというのは、現場にいなくても現場の仕事ができるように遠隔で何か指示をしたり、状況を確認したりするというのが一つと、どうしても現場じゃないとできない仕事は、人はいないんだからロボットにさせるといいよねということですよね?」
野呂「そうですね」
松井「業界のDXが進むことで、野呂さんはどういう可能性が広がると考えますか?」
野呂「私は建設業界がこうなったらいいなと思っているのが、いつか建設業とかゼネコンさんとかがすごくホワイトで働きやすいから入社しましたみたいな人が出てきたらいいなと思ってます。なのでDX化が進んで効率化されて、人はクリエイティブなところや重要なところに集中して、あとは現場でロボットが稼働している世界が実現すると入社する人も増えたり、業界が人気になったりすると思います。日本は建設現場がむき出しで見えますよね。工事やってるところに、犬型ロボットとか鳥型ロボットが、建設を進めてたら子供にとっても面白い現場になるんじゃないかと思います。建設現場を見に行きたいという子供が増えていくような世界が作れたらなと思ってますね」
横井「確かにかっこいいという部分で、仕事を選ぶというのはありますからね。“これかっこいいな~”とか“こういうことやってみたいな~”と思ってもらえる演出をやっていくと、もっともっと人が集まってくるんだろうなと思いますね」