元バレーボール日本代表大山加奈さんの意外なメンタルの整え方
石井正則(七代目自転車名人)と疋田智(自転車博士)がいろんな角度から自転車の魅力を発信する、今週の「ポイント オブ サイクルトーク」はこちら!
先週に続いて元バレーボール日本代表の大山加奈さんをお迎えしました。
大山さんは現在3歳の双子のお母さん。大阪市に住む双子の男の子のお母さんが発案した「ふたごじてんしゃ」のユーザーです。従来の3人乗り自転車はサドルの前後に1人ずつ乗りますが、タイヤが3輪で、サドルの後ろに2つの子ども用の座席が前後にあるのがふたごじてんしゃです。
今回はまず、子乗せ電動アシスト自転車を使われているお母さんに疋田さんからある提案が。残念ながら細心の注意を払っても、子どもさんを乗せた状態で自転車が転倒してしまうケースがあります。疋田さんによると、よく起こるのは乗って走っているときではなく、押して歩いているとき。確かに走っているときは安定しているのでバランスを崩すことはまずありません。一方で、押し歩きは非力なママさんにとってはかなりの重労働。安定性が失われ、ママさんと反対側の方向に自転車が倒れてしまうことが多いそうです。「自転車を押す局面になったらサドルに跨ったまま足で蹴って進んでください」というのが疋田さんの提案。石井さんも大山さんも納得の様子で、「さっそく幼稚園で伝えます!」と大山さんは語っていました。お聞きのママさんも徐行のときはぜひそのようにしてみてください。
続いて話題は大山さんの身長について。187cmの長身を誇る大山さんは小さいころから大きかったそうで、小学校にあがるときに140cm、6年生ですでに175cmもあったそうです。小学校に入るや「バレーやろうよ」と地域のクラブにスカウトされ、小2で開始。その後、みなさんもご存知の通り、スター選手として大活躍され、オリンピック・世界選手権・ワールドカップと三大大会すべての試合に出場されます。
石井さんから「プレッシャーのかかるところにずっといたわけですよね。どうやってメンタルをキープしていたんですか?」との質問が。大山さんの回答は実に意外なものでした。「私はもともと強い人じゃないんです。そんな自分の弱さを隠そう隠そうとしていました。キャプテンとエースを兼任していましたから。でもある日、周囲に『加奈はもともとバレーにむいてない。やめたかったら、いつやめてもいいんだよ』といわれ、逆に弱い自分を認めることができ、楽になったんです」と大山さん。さらに「運動神経はよくなくてバレーだけがたまたまできたんです。自転車に乗れるようになるのも妹のほうが早かったくらい」という予想外のエピソードも飛び出しました。元トップアスリートの内面に迫るお話を聞くことができました。