小田原市立病院 高精細外視鏡を導入 県西初 術度と安全性向上
小田原市立病院が8月8日、脳神経外科で導入した4K3Dビデオ技術搭載の外視鏡システムを報道陣向けに公開したた。県西地域で初となる高精細なデジタル機器の導入により、患者の負担軽減や患部映像のリアルタイム共有による効率化などが図られるという。
導入された外視鏡システムは従来よりも小型化され、撮影カメラの角度もより自由になった。手術の映像は大画面の4Kモニターとサブモニターで確認できるほか、専用の眼鏡でより立体的に患部の様子を確認できる。
新機器の説明を行った鈴木良介脳神経外科部長は「これまでは患者が顕微鏡に合わせ、負担と時間がかかっていた。新システムの導入により術度が上がり安全性も高くなる」と語った。立ち会った川口竹男病院長も「地域の基幹病院としての先進的な取り組みを発信していきたい。今後はほかの科目でも活用していきたい」と期待を話した。