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「なんだか甘いものが食べたいわねぇ?」さっき病院で注意されたばかりなのに #母の認知症介護日記 122

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アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

ワフウフさん姉妹は、母・あーちゃんを連れて認知症の専門病院に行き、先日受けた検査の結果を聞きました。先生いわく、頭頂部と海馬に強い萎縮があり「アルツハイマーで間違いないでしょう」とのこと。そんなにストレートに言われると思っておらず、一緒にいたあーちゃんの様子が心配になりましたが、まったく理解ができていなかったようで混乱することはありませんでした。そしてこの日、あーちゃんがずっと飲み続けていた睡眠薬が、他の薬と組み合わせてはいけなかったものだったという衝撃の事実が判明。先生と話し、夜の睡眠の質を上げるためにお昼寝をやめるという話になりましたが、本人に長時間お昼寝をしている自覚がないので、コントロールは難しそうです。

そっちじゃなくて…!

認知症の専門病院で指摘された、あーちゃんの薬の組み合わせについて、ワフウフさんは自分なりにいろいろと調べてみました。しかし、調べてもわからないことばかり。それが認知症の進行にどれだけ影響があったのかはわかりませんが、認知症と診断されてからの1年半という時間を、無駄に過ごしてしまったような気持ちになってしまい、心の中であーちゃんに謝るワフウフさんでした。

先生は、お昼寝以外にも、生活で改善すべき点について話してくれました。その中で、あーちゃんに聞いたのが白癬(はくせん:水虫)がないかどうかということ。

あーちゃんは自分の手をしばらく見つめてから……。

かすかに爪に見える白い縦線を見せてきました。

姉が白癬とは水虫のことだと言うと、あーちゃんは「ない」と答えました。

あーちゃんの答えを聞いて、先生がこう言うと……。

またもや自分の手を見つめだしたあーちゃん。

そして、再度爪を見せてきました。……そっちの「ハクセン」じゃないのに!

この間違いが、私たち姉妹のツボに入ってしまい、ニヤニヤが止まりません。

その後も、話は続き……。食生活についての話になりました。姉が、何度止めても甘いものを食べてしまうのだと相談すると……。

あーちゃんは、その話をすぐさま否定。

こっちはお菓子を大量に買っているレシートを見ているから、ごまかせないのに。

先生からも、甘いものを控えるよう言われ、診察は無事に終了となりました。

そして病院の帰り道……。甘いものが食べたくなったと言うあーちゃん。

さっき注意されたばかりなのに……。

言い訳その1。

そして、言い訳その2……。食べる気満々です。

さっき病院で言われたばかりなのに、全然響いてなかったようです……。

認知症の専門病院では、お昼寝のこと以外にも生活で改善すべきポイントについて先生からお話がありました。食事や運動に加え、黒カビの除去や歯周病の治療など……。認知症を悪化させることやものって、思っている以上に身の回りにあるようです。そしてもう1つ。認知症の方に多いのが白癬(はくせん)らしく、先生はあーちゃんに向かって「白癬はありませんか?」と聞きました。あーちゃんはじっと自分の手を見つめ「これのこと?」と爪を見せていました。たしかに、うっすらと白い縦線が入っているけど……! それじゃないの。ちょっとかわいい間違いに、私も姉もニヤニヤが止まりません。

生活面での注意をあれこれ受けたあーちゃんですが、やはり重要なのは食事管理。糖尿病を悪化させないためにも、しっかり管理しなくてはいけないのはわかっていますが、止めても止めても甘いものを食べるあーちゃん。私たちだけではなく、先生からも甘いものを控えるように言われて診察を終えました。

そして帰り道。お昼ごはんを食べて少しすると、あーちゃんが「なんだか甘いものが食べたいわねぇ?」と言いだしました。先生から控えるように言われたばかりだと言っても「疲れると体が甘いものを必要とするから……」と言い訳。病院で注意を受けたその日にこれだと、先が思いやられます……。

--------------

ただ病気の状態を診るだけではなく、生活についての指導やアドバイスもしてくれるのは、専門病院ならではのきめ細かな対応ですね。課題が山積みのように見えますが、逆に言えばやるべきことはもう明確になっているので、良い結果につながることを願いたいです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

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