「洗濯機の排水口」から臭いがするときに“気になる5つの疑問”→「掃除の頻度がわかった」「勉強になる」
急に洗濯機の排水口から臭いが発生したら、「どう対策すればいいのか」と、いろいろ考えてしまう方も多いのでは? 「掃除の頻度はどのくらい?」、「マンションやアパートの悪臭はどうしたらいい?」など、疑問がたくさん。そこで今回は洗濯機クリーニング専門店のプロに、「排水口の臭いについて5つの気になること」を教えていただきます。
教えてくれたのは……東海エネテック株式会社
洗濯機掃除に特化した洗濯機のまじんを運営する東海エネテック株式会社。洗濯機の分解洗浄を専門とし、プロならではの技術で各ご家庭の洗濯機を徹底的にクリーニング。無料分解診断サービスも行い要望に沿ったプランを提供している。
急に臭くなった排水口に市販の排水口クリーナーは効く?
掃除の強い味方といえば、市販の排水口クリーナー。パイプユニッシュなど市販の排水口クリーナーは、臭いの原因となる汚れやカビを効果的に取り除けます。とはいえ、これらも万能ではありません。頑固な汚れや長期間放置された汚れには、クリーナーだけでは十分な効果が得られない場合があります。この場合は排水口を分解し、こすり洗いなどで徹底的に掃除しましょう。
※クリーナーによって、放置時間などが異なります。使用する際は製品の使用方法を守り、適切にお手入れしてください。
どのくらいの頻度で排水口を掃除すると臭い防止になる?
目安として1~2か月に一度の定期清掃をおすすめです。しかし、排水口の掃除頻度は、使用状況や環境によります。特に湿気が多い季節や洗濯の頻度が高い場合は、月に一度掃除することで臭いの発生を未然に防げます。日常的に糸くずやゴミを取り除く習慣を持つと、さらに効果的です。
洗濯機の排水口の臭い「季節」は関係ある?
毎日のように使う洗濯機。頻繁に使っていると、気温と湿度が高い夏場や冬場、梅雨時期など、「季節によって洗濯機の排水口の臭いが発生しているのかな」と感じたことはありませんか? 排水口の臭いは、以下のように季節によって影響を受けることがあります。
・夏場:気温と湿度が高いため、汚れが腐敗しやすく、臭いが発生しやすい環境。
・梅雨時期:排水口が急に臭うトラブルが多く発生。
・冬場:暖房による室内温度の上昇で臭いが発生することがある。乾燥しやすいと封水を減らす原因になるため注意が必要。
季節を問わず、定期的なメンテナンスが重要となってきます。
排水口を外さずない掃除方法でも臭いに効果はある?
育児や仕事など、毎日のように忙しくしていると、臭いがあってもつい掃除が後回しになってしまうこともあります。排水口を外して掃除する方法もありますが、忙しく時間がないときは排水口を外さずに掃除する方法が手軽に実践できます。軽い汚れや臭いの軽減には効果がある方法です。定期的に掃除をしている方にも、「今日は少し手を抜きたい……」、そんなときにおすすめの方法です。
〈必要なもの〉
・塩素系洗濯クリーナー
・お湯を運ぶバケツ
〈掃除手順〉
1. 45~50℃のぬるま湯をドアのギリギリまで入れ、塩素系洗濯クリーナーを入れる。
2. 排水する。
3. 通常コースで空回しする。
※3は洗浄剤で浮いてきた排水口や排水口ホースの汚れを一気に流し、槽内の薬剤を落とす役割があるので必ず実施しましょう。
<注意事項>
・この方法は簡易的なため、排水口が詰まっていたり、長期間掃除していない場合には十分な効果を発揮しにくいため注意が必要です。
・頑固な汚れや臭いの原因を根本から取り除くには、排水口を分解して掃除することがより効果的です。簡易的な掃除を定期的に行い、大掃除を併用するのがおすすめです。
マンションやアパートでの排水口の臭い対策のコツはある?
マンションやアパートでは、まずは自宅の排水口の定期的なお手入れが重要です。悪臭を起こすと、下の階や隣接する住戸にも迷惑をかけることになるかもしれないからです。「マンションやアパートだから、特別な掃除が必要なの?」と考える人も多いのでは? 特別な掃除は必要ないんです。基本的な排水口の掃除と封水を切らさないことを実践しましょう。自分で分解できない場合は業者に相談、自宅の排水口のメンテナンスしても解決できない詰まりや悪臭が生じた場合(共有排水管が原因も考えられる)は管理会社に早めに相談しましょう。
ayako/ライター