【ボーナスいくら?】32歳、金融業。会社の業績が悪くなり激減しました……【FPが解説】
読者から寄せられた「ボーナス(賞与)の額」を大公開。はたしてこの年代・業種でボーナスが多いのか少ないのか、相談内容について改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【32歳 金融業の営業職】
【ボーナスいくら?】32歳、営業職の場合
プロフィール
32歳、男性
金融業の営業職、年収318万円
母(60代、無職)と2人暮らし
今年度の冬季ボーナス:もらえるか分からない
【相談内容】ボーナスが1万円ってありえないですよね?
「会社の業績が悪化し、夏のボーナスが1万円でした。ボーナスが安定している企業への転職を検討しています。今はボーナスを車のローンに充てていますが、今回のように賞与が出るかわからない場合にどう備えればよいでしょうか?」
現在のボーナスは平均と比べると高い?低い?
同じ年代の平均と比べてみて
質問者さんと同年代である30〜34歳の、1年間のボーナス平均支給額は、約80万円です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
同じ業種の平均と比べてみて
質問者さんと同じ金融業のボーナス平均支給額は、冬季支給額が65万円、夏季支給額が約70万円となっています。
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年2月分結果速報等)」
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
質問者さんのボーナス額は夏季・冬季・その他賞与を合わせて24万円となり、年代別・業種別で見ても平均より少ない額といえるでしょう。
「ボーナスは幻」だからこそ賢く生活設計をしよう
質問者さんは、夏のボーナスが大幅に減額されたことにショックを受け、将来の不安を感じていらっしゃるのですね。
ボーナスに依存しない生活を実現するための考え方と工夫をご紹介します。
ボーナスは「幻」と考える
ボーナスは、会社の業績に大きく左右される不確定要素です。
会社は労働基準法により通常の給与の支給が義務付けられていますが、ボーナスはその対象ではありません。
「必ずボーナスが出る」「減額されない」と保証されていることは、公務員など一部を除いてほとんどありません。
ボーナスは「ないもの」と考え、生活設計を立てることが大切です。
月々の支出にローン返済を組み込む
ボーナスに頼らず、月々の給与で生活費やローン返済をやりくりする計画を立てましょう。
毎月の支出予定の中に車のローンも入れ込み、給与の範囲内で返済できるように見直してみてください。
ボーナスは「予想外の収入」として扱う
ボーナスは「支給されたらラッキー」と考え、全額を貯蓄や投資に回すのがおすすめです。
ローンや生活費に充てないことで、効率よく貯蓄や老後資金の積み立てを進められますよ。
まとめ
・質問者さんのボーナスは、平均より少ない額です。
・ボーナスの支給は会社の義務ではありません。「ないもの」と考えて生活設計を立てましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。