歴史つなぐ新たな挑戦 清川緑リトルスターズ
プロ野球選手や甲子園球児も輩出してきた、村で唯一の少年野球チーム「清川緑リトルスターズ」(吉村太一監督)が岐路に立たされている。
現在、所属する選手は6年生の女子2人と5年生の男子2人のわずか4人。1977年に緑少年野球として創部、96年に現在のチーム名となり昨年まで選手11人が在籍していたものの、6年生の卒業により半数以下にまで減少した。
人数不足のため、試合や大会を他市チームとの合同チームとして参加する。保護者のひとりは、大会関係者から「清川の子どもたちは、本当に楽しそうに野球をする」と声をかけられたことを明かし、子どもたちがプレーする姿に勇気をもらうと話す。かつてチームの選手として活躍し、現在はコーチとして指導にあたる佐藤翔太さんは、「ここを巣立った選手たちが、いつでも帰ってこられる場所を残したい。そして、50年近く続いてきたチームの歴史を未来へとつないでいきたい」と強い思いを語る。
チームの存続に向け、新たな取り組みも始まっている。この4月にはチーム主催のイベントを初めて開催。さらに、「村外からでも、野球初心者でも構わない。野球が好きという子を受け入れたい」と、保護者とチーム関係者が一丸となって存続活動に力を入れている。主将を務める清水明奈さんは、「みんなで野球をするのはすごく楽しいです。ぜひ一緒に野球をしましょう」と、新たな仲間たちの参加を心待ちにする。
チームへの問い合わせは直接インスタグラム「kiyokawa.littlestars」のDMへ。