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ダニエル・クレイグ、ファンからサインに「007」と書いてと頼まれても断る理由

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『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)から15年にわたって第6代役を務めてきたダニエル・クレイグ。ファンからサインに「007と書いて」と頼まれることが多いが、とある理由で断っているという。

米のインタビューの中で、歴代ボンド役の1人としてのサイン対応について聞かれたクレイグ。「“007と書いてもらえますか?” と頼まれても、僕はノーと言います。そんなことはしない、とね」と、リクエストに応じない姿勢を明かした。実際に「“007の文字を入れてくれますか?” と言われたこともあったけど、ムリだった」と続けるクレイグだが、ファンの人たちは「とても不服そうにしている」のだそう。

断る理由については「言えない」としつつも、自分の考えを次のように明かしている。「僕の本能が働いて、“いや、やらない” と思うんです。僕にとってこれ(ジェームズ・ボンド)は自分を定義するものであり、それを否定したりしません。自分の人生における重要な部分ですが、内面的に僕を定義するものではありません」。

クレイグが「007」の文字入りサインを拒否する理由は、“自分のアイデンティティと役柄を切り離したい”という考えに基づいているようだ。今後ボンド役が別の俳優に引き継がれることも踏まえ、「いつか誰かがやるだろうし、それが輪廻というもの。そんなこと(ボンドと自分を結びつけること)に意味はない」とも述べている。

なお、クレイグは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)をもってボンド役を卒業し、現在は映画『ナイブズ・アウト』シリーズの探偵ブノラ・グラン役のイメージが定着しつつある。次期ジェームズ・ボンド役には興味がないらしく、「誰にバトンを渡したい?」と質問された際は、笑いながら「どうでもいい」としていた。

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