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男女群島でのフカセ釣りで57cm頭に大型尾長グレ9尾【長崎】口太は50尾以上

TSURINEWS

男女群島で仕留めた大型尾長グレ(提供:週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫)

近年厳寒期でも、アラの釣果を聞くようになった男女群島。2月中旬、午後10時に佐賀・呼子港を出港した日乃出丸で一路男女群島を目指した。

男女群島でウキフカセ釣り

翌日の午前3時30分に到着、船が岩場をサーチライトで照らすと男島の北村瀬が見えたがウネリが残っているようで船は男島西側を南下、南西部に位置する黒崎周辺から瀬上げを開始。

男女群島略図(提供:週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫)

水道を超えクロキ島、河野瀬周辺の地磯、鍋瀬戸にあるトンガリ横、中ノ島の山口瀬などに展開し、私は河野瀬西側に位置する地磯に瀬上がりした。

河野瀬の地磯 釣り場略図(提供:週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫)

まずは近年厳寒期2月でもアラの釣果を聞くようになり、チャンスがあるかもしれないとアラを狙ったがアタってくるのはウツボばかり。

フカセ釣りでクロ狙い

エサが尽きて、フカセ釣りでクロを狙うことにした。まきエサをまくと潮下に時々クロの姿を確認できる。

昼釣り仕掛け(提供:週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫)

サオ2.5号、リール3000番、ミチイト4号、ハリス4号2ヒロを直結、ウキは雷斬G2、グレバリ8号、ハリスの中央付近にガン玉G5を装着しウキの浮力を残した仕掛けで開始。つけエサはオキアミ生のほかボイルとむき身を用意した。

足下にまきエサを打ち潮下に仕掛けを投入、しばらくするとウキが消し込んだ。すかさずアワセを入れるとヒットしたが、小型のイスズミ。

ワンド周辺はイスズミが湧いているようなので釣座を河野瀬側の潮通しの良いところに移動。ここではコンスタントに40cm前後のクロがヒット。が、上げ潮が動く時間を考えると移動した方が得策だ。

口太グロ45cmヒット

午前の見回りの船に乗り込み、ほかの状況を聞くとぽつぽつながら釣果は出ているという。船長から「青木の地に上がらんね」と言われ、数年ぶりに上がることにした。

青木瀬~青木の地 釣り場略図(提供:週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫)

ここは過去に3kgクラスの尾長(オナガ)グロを釣り上げた良い思い出がある。しかし、釣座すべてが傾斜で足場が悪く岩肌が濡れていると滑りやすいため注意が必要だ。

青木瀬(提供:週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫)

満潮は午後0時30分すぎで西向きに上げ潮の本流が流れている。まきエサを打つと本流に向かう引かれ潮の中にまきエサを拾うクロが確認できた。

ウキを雷斬3Bに変更し、直結部にBのガン玉、ハリス中央にG5を打って仕掛けを流す。下降流の影響でウキがゆっくり沈み始め、そのタイミングで視界からウキがスパッと消し込んだ。アワセを入れるとギュンと重い引きで45cmクラスの口太(クチブト)グロがヒット。

同じような流し方で次々にヒットするがまきエサに浮いてきて食うタナが浅くなってきたためウキをボクシーM2Bに変更、より浅ダナを狙って数を追加した。

2時すぎ、晴天の影響か食いが少し落ちて空アワセすることが多くなったのでウキのサイズを小粒のSRM3Bに変更。小粒で浮力のあるウキはアタリの出方が明確で潮止まりまで食い続け、ドンゴロスが膨らんだ。

尾長夜釣り仕掛け

夕方の見回りの時刻となったが過去に大型の尾長の顔を見た釣り場のためとどまることにした。夕食を済ませ、夜釣りの準備。

夜釣り仕掛け(提供:週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫)

サオ4号、リール5000番、ミチイトはナイロン10号、ハリス10号、ウキはDアクション環付き3B~1号を潮流や狙うタナに合わせて変更。Dアクション環付きはケミホタル37がウキに装着できるので夜釣りでの視認性が良くツインホールアダプターを使用することでミチイト10号でも仕掛けがスムーズに入っていく。

環付きウキを使うメリットは風で仕掛けが流されにくいこともある。ウキを浮かせて使用する夜釣りではウキのトップから出ているミチイトが風を受けてまきエサと離れてしまうことも多い。環付きだと最初からミチイトはウキの下にあるため流れになじみやすい。そしてもう1つ1~3号の棒ウキと、それに対応できるオモリも用意。

この環付きウキと棒ウキを状況で使い分けることで近年は高確率で夜の尾長がキャッチできているように思う。尾長が食うタナを探り、浅ダナならDアクション環付き、深ダナであれば棒ウキで攻める方法だ。

デカ尾長無念のハリス切れ

さて、6時をすぎると今まで頻繁にあったアタリがなくなった。これは怪しい、何か大型の魚がいるのかもと思い、棒ウキセットの夜釣り用のタックルに持ち替え、ウキにケミホタルを装着して仕掛けを流す。

流れの緩い場所など探っていくと仕掛けが止まり、30mほど先でウキがゆっくり押さえこまれた。オープンベールで流していたベールを戻してイトを手で持ち誘いをかけるとコココッと手に小さいアタリ。居食いしているようなので緩んだミチイトを巻き取りながらアワセを入れてフッキング。魚にのされる寸前でイトが出るようセットしたドラグがジジッと鳴る。沖に走らず瀬ギワに向かって逃げ込もうとする獲物は尾長のようだ。

サオを絞り込みながらリールを巻き、傾斜のきつい釣座でタモを持ったまま取り込みやすい場所まで降りて最後の攻防。キャップライトで照らされた獲物は大型の尾長で、よしよしと思った瞬間、サオが空を切り手から重量感が消えた。が、やり取りで疲れ切ったのか尾長はまだ水面下に見える。タモですくおうとしたがゆらゆらとデカ尾長は消えていった。

尾長55cmキャッチ

くやしさから震える手でハリスを張り替え再度仕掛けを投入。無情にも潮は下げ潮から上げの潮に変わっていてアタリのあったポイントは狙えない状況になっていた。

気分転換にとウキを環付きのDアクション3Bに変更。軽くミチイトを出して流れに乗せようとするがまだまだ流れは緩い。気が緩んでいるときに限ってアタるようでよそ見をしているうちにウキが沈んでいた。瞬間的にアワセを入れるとハリ掛かり。

しかし、至近距離での強い引きに一瞬体のバランスを崩しそうになり片手で岩をつかみ踏ん張る。強引にやり取りすると尾長が水面下に……「巻き過ぎるなよ」と自分に言い聞かせながらタモ入れ。簡易的に計測すると55cm、良いサイズだがやはり60cmを超えたいと間髪入れず仕掛けを投入。時刻は8時すぎ、ここから尾長の連発が始まる。

10時すぎまで尾長集中

ゆっくりだが上げ潮が動き始め、沖を流れる本流に足下から引かれ潮が出始めた。ハリス2ヒロ取った半遊動仕掛けでウキ止めまで遊動幅は約50cmの仕掛けなのでかなり浅いタナをつけエサが漂っている。仕掛けがなじんだタイミングでまきエサを仕掛けが流れる後方に1~2杯。オープンベールでイトを送っていくとウキが軽く押さえ込まれた。

軽くサオ先でイトにテンションをかけるとウキが消し込まれてやり取り開始。50cm前後の尾長でぶり上げできず足場の悪い釣座のため数メートル下へ移動し、タモ入れしたら再度釣座へ。これを繰り返すので肉体的疲労は相当なもの。

そして9時すぎに今回の最大の獲物がヒット、体高もあり茶色の尾長は一瞬ロクマルを超えたかと思ったがタモにおさめたサイズからロクマルではないことが分かった。

尾長との攻防は10時すぎまで集中、その後は単発だが午前1時すぎの上げ潮が緩むまで続いた。

尾長シーズンは4月上旬まで

仮眠し、翌朝は南東からの強風で朝の見回りで瀬替わり。干潮の時間と風裏が重なったことで女島のマルヒのハナレへ。納竿まで2時間ほどで最大45cmの尾長含め5尾キープし、釣りを終えた。

帰港後に検量すると尾長は最大57cmを筆頭に9尾、口太は35~45cm50尾ほどの釣果だった。

なお、男女群島における尾長のシーズンが近年遅れていて2月~4月上旬が良いように思える。

釣果の一部(提供:週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫)

<週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫/TSURINEWS編>

日乃出丸
出船場所:呼子港 この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年3月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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