寒波直撃のナイトアジングでも満喫【和歌山】表層ドリフトで25cm級アジ連発
寒波に見舞われた和歌山で挑んだアジング釣行。爆風と白波に苦戦しながらも、良型アジを次々とキャッチすることに成功した。常夜灯周りでの表層釣りやタフなコンディションでの一匹一匹は、寒さを忘れるほどの感動をもたらした。
和歌山エリアのアジング釣行
この日の前日は23時帰りとなったが、翌日は休み。折角のお休みなのに釣りに行かない手はない。しかし、太平洋側独特のからりと晴れた空と速く流れる雲に一抹の不安を感じつつ、冬に好調な和歌山県の紀北エリアを目指す。寒いと思いつつ、気象予報を見ずに出たことが最大のミスと気づくのはそう遅くなかった。
高速道路を降りて海沿いの道を走ると、船が沖合に何隻か停泊している。しかも、白波まで立っている。ポイントに到着。普通なら先客が何名かいるポイントなのに車が一台も無い……。車を降りた瞬間に勢いよく開くドア、バリバリという風音。完全に失敗した。
普通はライトゲームなぞもってのほかの爆風と波。波に関しては内湾なのでほぼ無いのだが、外海は強烈な白波。とりあえず来たから釣ってみるか!
釣行開始
最初のポイントは2024年初釣行で40cmのギガアジを釣ったポイント。しかし、海に近づくと時折立っているのも困難な風が吹くが、止み間を狙ってキャストすれば何とかなりそうな雰囲気である。
ジグヘッドはタングステンの1.5gで一気にレンジまで落とす作戦だ。ワームはティクトのフィジットヌード2.7inchをセットしてキャストするも、激しい風が吹くと一気に手前まで戻される始末。
大きなサバを手中
キャストして緩んだラインを回収して無理矢理沈めてレンジを入れてみる。風で戻されるのでアクションだけつけるイメージだ。もう2回程で回収かなと思った時、ラインが風に向いて走った!ヒット!
エステルライン0.2号がどんどん出ていく。ドラグがじりじりと出される。寄って来たと思えば横走りする魚。大きいサバだ!寄せて一気に抜くとブチッとラインブレイク。よくもってくれた。この爆風の中でこのサイズは嬉しい。
良型アジをキャッチ
暴れる風の中、何とかリーダーを結びなおして再度キャスト。今度は少し風が弱まってテンションを掛けやすい。少し深い場所でアクションを入れた瞬間にヒット!またラインが引き出される。今度は深場に突っ込んでいく動き。徐々に寄せて抜くとやはりアジ。しかも良型だ。地合いに入った模様だと次のキャストもヒット。もうこうなれば寒さも忘れる程だ。
何度かキャストを繰り返しているうちに根掛かりしてしまいおまけに高切れしてしまった。このタイミングで移動を決断。ポイントを後にした。
ポイント移動で良型アジ連発
気が付けば少し暗さが増している。車へ戻り元ホームのポイントへ移動する。次の場所は私が和歌山県に住んでいた時に良く通ったポイントで、常夜灯があるエリアと無いエリアの2つに分かれており、日によって釣れる場所が変わる面白い場所でもある。
ポイントに着くと風はだいぶ収まっており波も高くない。ジグヘッドも1gまで落としてワームはそのままフィジットヌードを使用した。常夜灯が無いエリアの方に入ってまずは釣れるレンジを探っていく。浅いレンジはいないようでカウント10~15のレンジを撃っていく。
すると、少し灯りが入る場所で小さなアタリが出た。合わせるとすぐに強烈な勢いで沖に向かって走り出した。何とかドラグで止めて寄せて来ると25cmを超える良型のアジ。もう一匹いないか?とさらにキャストすると同じ場所でヒット。これも同じようなサイズだ。
ワームが既にボロボロになりかけているが、刺し直してさらに狙ってみる。今度は明部に絞ってキャストしてみると連続ヒット。夕マズメからずっと一本のワームで釣り切りついに千切れてしまった。しかし恐るべしフィジットヌードであった。
常夜灯周りでもアジが釣れる
何尾か釣るとさすがにプレッシャーが掛かったようで常夜灯周りに移動。海面を見てみると明暗境に浮いている魚がいる。一見してアジかセイゴだろう。
とりあえず投げてみるか!という事でジグヘッドを0.4gにしてワームを一誠のスパテラ2inchのチャートを付けてギリギリ見えるか見えないかのレンジを漂わせてみる。糸を軽く張るような感じでほぼノーアクションで海面直下をスライドするイメージだ。
明部から手前の暗部に入った瞬間にヒット。なかなかの引きだ。寄せて抜くとやはりアジ。しかも先ほど同様の25cmクラスだ。今度は少し離れた場所にキャストして同じようにドリフトさせるように引くとまたもヒット。もう寒さなんて感じない!15分程であったが表層の入れ食いを楽しんで納竿とした。
<福岡崇史/TSURINEWSライター>