韓国ドラマの「新小悪魔」誕生! 元IZ*ONEヘウォン、新作で挑む魔性キャラとは
カン・ヘウォンが、魔性の魅力を放っているとして韓国で話題を集めている。
現在出演中の新作ドラマ『善意の競争』(U+モバイルtv/2025)での小悪魔ぶりが、その理由。
魔性キャラといえば、妖艶な女性を数多く演じてきたハン・チェヨンや、ミステリアスで魅惑的な役を見事に消化するソ・イェジ、『夫婦の世界』(JTBC/2020)で、他人の家庭を壊す不倫相手役を熱演したハン・ソヒなど、錚々たる女優陣が各作品で存在感を発揮してきたが、カン・ヘウォンも彼女たちに負けない演技を披露している。
しかも、人を惑わせるような魅力的な役に扮して絶賛されたのは、今回で2度目。韓ドラ界の新小悪魔誕生と言っても過言ではないほど、魔性キャラを完璧に描き出すことのできる女優だ。
元IZ*ONE(アイズワン) のメンバーで、リードラッパーを務めていた彼女。2021年の活動終了以降ドラマ界に進出し、毎年着実にキャリアを磨いてきた。
そんななか、一度目に小悪魔演技で注目を浴びたのが、イム・シワンと息を合わせた『少年時代 -恋と涙と青春と-』(coupang play/2023)。配信サービスであるcoupang playで、4週連続人気1位を獲得するなど、多くのドラマファンの視線を一心に集めた学園物だ。
本作でカン・ヘウォンが演じたのは、全男子学生の心を盗む絶世の美女ソンファ役。扶余(プヨ/忠清南道にある都市名)で、一番きれいな女子学生というタイトルを維持するために、自分を守ってくれ、取るに足らない人たちからの不必要なアプローチを防いでくれる男性を探すキャラクターに扮した。
なかでも、観る者を夢中にさせたのは、ビョンテ(イム・シワン扮)とギョンテ(イ・シウ扮)の間で、緊張感あふれるロマンスを繰り広げた彼女の姿。
(図)Danmee パク・ボゴム扮するイ・ヨン、日本のファンが選んだ韓国ドラマのNo.1「完璧男」キャラに！
果たしてどちらを選ぶのか熱い視線が注がれるなか、目的の達成にどこまでも忠実な選択をして、物語に没入する多くの視聴者からブーイングが起こるほどの熱演をみせた。
自身のインスタグラムに日常の写真を投稿しただけにもかかわらず、一部ドラマファンから、「それは間違ってる」や「すごく失望した」など、ソンファの心変わりに対するコメントが寄せられたほど。
自分の狙いと外れていたことが分かった瞬間に背を向ける様子と、それまでの愛らしい姿のギャップがなんとも印象的で、『第15回コリアドラマアワード』では、新人賞を手にしている。
そして、今年は冒頭で触れた『善意の競争』で活躍中。韓国上位1％の名門女子校を舞台に繰り広げられるドロドロとした人間模様が描かれた作品で、キャラの濃い登場人物が多いなか、ひときわ強い存在感を放っている。
勉強ではなくビジュアルこそが自分の武器であると考えており、上位1％に入るルックスを維持するために自身の外見に神経を使い、高級ブランド品を持つことに執着する女子高生イェリ役だ。
もちろん男性から人気があり、街で声を掛けられるのは日常茶飯事。喜びも驚きもせず当たり前のような態度を示す姿は、癪に障る視聴者が登場してもおかしくないほど様になっている。
また、捕まえられそうで捕まえられない、思わず異性が追いかけたくなる女性像を見事に描き出しており、表情やセリフ、声の抑揚など小悪魔そのもの。ある秘密がばれないように虚勢を張る様子とのギャップで、立体的な演技まで見せている。
本作は、ABEMAをはじめHuluやU-NEXTで配信中。日本でも熱い視線を浴びている『善意の競争』(U+モバイルtv/2025)で、カン・ヘウォンの魔性ぶりをご覧になってはいかがだろうか。
(ライター/西谷瀬里)
