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古谷田力市長インタビュー つながりで幸せつくる 新たな総合計画に意欲

タウンニュース

新たな一年の抱負を語る古谷田市長

タウンニュース大和版では、古谷田力市長に新春インタビューを行った。2025年度から始まる第10次総合計画の策定が進む中、市長は新たな一年にむけて抱負を語った。

(聞き手・本紙編集長佐々木淳)

――2024年を振り返ってください。

「昨年を振り返りますと、ちょうど1年前、令和6年能登半島地震が発生しました。すぐに市役所に駆け付け、職員とともに高岡市の救援要請に対応するために汗を流したことが、昨日のことのように感じられます。災害現場に自ら赴き、見聞きしたことや経験したことを踏まえ、いつくるか分からない大規模災害から市民とまちを守れるよう、災害対応力の強化に努めてまいりました。また、物価高騰対策をはじめ、不妊治療の先進医療費の助成など、市内事業者や市民の皆様を支援するため、様々な施策に取り組んでまいりました。これら施策を取り組むにあたり、自ら現地に赴き、市民の皆様に直接お会いし、率直なご意見や思いを肌で感じることのできた1年となりました」

――2025年度から新たな総合計画がスタートします。方針や方向性などについてお聞かせください。

「新たな総合計画については、その基本構想を昨年の12月議会にて了承いただき、いよいよ、令和7年度から第10次大和市総合計画としてスタートいたします。この総合計画では、将来都市像に『みんながつながる健幸都市やまと』を掲げ、市民の皆様が、健康に暮らし、幸せを感じられるまちの実現を目指します。『幸せ』の感じ方は人それぞれ異なりますが、つながりが幸せの大事な要素のひとつとされていることから、市民、各種団体、事業者、地域、行政等、大和市に関わる『みんな』がつながり、協力することが『健幸』なまちをつくる原動力になると捉え、新たな総合計画の下、『つながり』を意識した取り組みを進めることにより、明るく楽しい未来の希望に満ち、元気があふれる大和市となるよう、市政を進めてまいります」

市民が主役の市政めざす

――就任以来、地域の祭りや式典から、自治会の会合まで市長はこまめに顔を出しています。

「昨年だけでも約550件の催しや会合にお邪魔しました。出会いは偶然でなく必然だと思っています。人と人は会うべくして会うもの。その機会を減らしたくありません。これからも現場の声を聞く姿勢を貫いていきたいと思います」

――市長は2024年度の当初予算を「幕開け」と位置付けましたが、25年度当初予算はどのような位置づけになりますでしょうか。

「25年度当初予算は、新しい総合計画のもとで迎える最初の予算です。その意味では、新総合計画で打ち出している『つながり』を意識した予算になると考えています。市財政全体の状況をみると、物価高騰や少子高齢化の進展で、扶助費や人件費などの義務的経費が大きく増加する一方、税収の伸びが歳出の増加に追いついておらず、厳しい財政運営が続いています。そういった中でも、『みんながつながる健幸都市やまと』の実現のため、アイディアと工夫を凝らして事業を進めたいと思っています」

――昨年10月、庁内に「コンプライアンス推進課」が新設されました。前市長によるパワハラ問題や公共工事のやり直し問題などを受け設置されました。市職員の職場環境はどう変わったでしょうか。また、「こういう職場環境を目指す」などお考えがありましたらお聞かせください。

「市民や社会に信頼される市役所となるよう、市のガバナンス強化を図るため、昨年10月にコンプライアンス推進課を新設しました。同課では、職員等のハラスメント対策や内部通報制度に係る外部相談窓口の設置、第三者機関の設置などの再発防止策のほか、12月には『ハラスメント防止月間』を導入するなど、新たな取り組みを進めています。今後も職員が楽しく働け、活気あふれる職場を構築するとともに、庁内のコミュニケーションが積極的に図られ、職員が意見を発しやすい風通しの良い職場となるよう努めてまいります」

――最後に2025年の展望や意気込み、読者にメッセージを。

「2025年、令和7年がスタートいたしました。今年の干支は『乙巳』です。『乙』は草木がしなやかに伸びる様子などから柔軟性や創造性を象徴し、『巳』は知恵や洞察力を表すとされております。今後も、未来を切り開けるよう、新たな挑戦に対して柔軟に対応し、さらなる発展、繁栄ができるよう果敢にチャレンジしてまいります。市政運営の中心は市民の皆様です。市民の、市民による、市民のための大和市政を創り上げていきたいと考えております。そのためには、市民の皆様の声を聴くことが重要です。今後も地域の集まりやイベントなど、自ら現地・現場に赴き、さまざまな方と出会い、直接ご意見をお伺いできるよう努めてまいります。また、市民の皆様からの声を大切に、『つながり』を意識した取り組みを進めることで、明るく楽しい未来への希望に満ち、元気があふれる『みんながつながる健幸都市やまと』の実現に向け、情熱を持って取り組んでまいります。新しい年が、市民の皆様にとって素晴らしい年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

本年もよろしくお願いいたします」(了)

常にドアが開かれた執務室の前で

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