<入りたがる夫>「合鍵ちょうだい!」信用したのに……同じ過ちを繰り返されてイライラ【まんが】
私(ミユキ)は、夫のトモヤと息子のアツキとの3人暮らしです。夫とは結婚して5年。私は在宅でイラストやアクセサリーを製作する仕事をしているため、自室を仕事部屋にしています。危ないものはしまっていますが、クライアントからの製作物を乾かしたり、棚にしまえずにそのまま置いておくことも多いため、子どもが勝手に入らないように部屋には鍵を付けています。しかし私が鍵のついた部屋で仕事をして、家族を立ち入らせないことについて、夫はよく思っておらず「合鍵が欲しい」と言ってくるのでした。
合鍵を渡すことはいい……でも私がいないときに勝手に部屋に入らないでほしいのです。 そうして私はトモヤに仕事部屋の合鍵を渡したのでした。 本当は納得はしていませんでした。 けれどトモヤの言うことも一理あったし「私がいないときに部屋に入るな」ときつく言っておいたので、さすがに二度も同じことはしないと思ったのです。 合鍵を渡したのは、トモヤを信用してのことでした。しかし……?
その日、私はクライアントとの打ち合わせがあったため、外出をしていました。
夫はリモートワークだったので、自宅にいました。
帰宅をして、仕事部屋に荷物を置きにいくと……何となく誰かが入った気配がしたのです。
夫は以前、私の部屋に勝手に入り大切な商品を壊してしまったことがあるのです。 もう二度と同じことを繰り返したくない。 さらに、細かい作業をしていればいるほど、突然子どもに入ってこられると大変なのです。 鍵を取り付けるに至った経緯は夫にも説明していました。 一方で、万が一鍵をかけた状態で、私が仕事部屋で倒れていたら……? 夫の言い分も一理あると思い 「私がいないときに入らないこと」 という条件のもとで合鍵を渡したのでしたが……。 早速約束が破られてしまったのです。
教育的にって何?ワルイのは私なの!?自論ばかりの夫に「……呆れた」
「そうやって頑なに合鍵を渡さないところとか、自分がいない間に部屋に入ってもらいたくないって言うところとかさ~。鍵まで付けて、コソコソ何をやってんだか」
この人はいったい何を言ってるのでしょう? なんと、トモヤは私を疑っていたのです。 「仕事のため」と何度も話していたはずなのに、いったい何を聞いていたのでしょうか。
「隠し事なんてしているわけないでしょ! 勝手に入ってアクセサリーを壊した人が、『鍵かけるな』なんて言っても説得力がないわよ! ただこういうことは一事が万事だから、安全面に考慮して鍵をかけているだけって言っているじゃない!」
私が必死に説明しても、夫はしつこく食い下がってきます。 逆に聞きたい。私が何を隠しているっていうのでしょう?
「そんなの分からないよ。隠されてるんだから!」
そんな夫の態度に、もはや呆れてものも言えません。
やはり私の留守中に勝手に仕事部屋に入った夫。 そのことについて問いただし、合鍵を返してもらおうとすると、逆に私を責めてきたのです! 勝手に部屋に入ったり、仕事の妨げになるような行為がなければ、 私だって鍵をかける必要はないのです。
しかし夫は“部屋に鍵をかける”ことばかりにこだわって、“なぜ鍵をかけることになったのか?”という理由については理解を示そうとしてくれないのでした。 え? 日本語通じているよね? それともこの人は外国人なのかしら……? 冗談はさておき、本気で「この人はアホなのか……」 そんな想いに駆られて、私は呆然としてしまうのでした。
【夫の気持ち】鍵かける意味って?合鍵ゲットで妻の秘密を暴けるか……?
俺(トモヤ)は妻のミユキと3才の息子アツキとの3人暮らしをしている。ミユキは在宅でモノを製作する仕事をしており、俺は会社で仕事をしたりリモートワークをしたり半々といった感じだ。最近、新居に引越しをしたのだが、ひとつ気になることがある。ミユキが仕事部屋である自室に鍵を付けたのだ。まるで家の中で隠し事をされているような気がして、俺はモヤモヤしてしまう。仕事とか言いながら、いったい何をやっているのやら……。俺が合鍵を渡してほしいと言ったら、意外にすんなり渡してくれたけれど……?
「万が一、鍵をかけた状態で自室で倒れていたら大変でしょ? だからやっぱり合鍵は必要だと思うんだけど」 俺はミユキをなんとか説得して、彼女の仕事部屋の鍵を手に入れた。 そしてミユキの外出中、俺は合鍵を使ってミユキの部屋に入った。 普段ミユキがどんなことをやっているのか。何か重大な秘密を隠していないか……調べるために。
仕事道具は、前に触って怒られたから絶対に触らないっと……。 ミユキはイラストやアクセサリー製作の仕事をしている。ウェディングやプレゼントなどの依頼が多いそうだ。 机の引き出しを開けようとすると、また鍵がかかっていた。 窓辺にある棚には、家族の写真や作品の写真が飾られていた。 「あれ……1つ倒れてる……。何の写真だろう?」 もしかして浮気相手の写真とか……? そんなことを思いながら写真を見てみると、何てことはない。作品を並べた写真だった。 部屋中を見渡す限り、怪しいことはなさそうだ。それならどうして鍵をかける必要があるんだろうか。俺は不信感を抱いてしまった。
家の中に常に「鍵のかかっている部屋」があると落ち着かなかった。 家族として信用されていない気がするし、夫婦の間で隠し事をされているようにも思えて、決して気持ちのいいものではない。 だから「合鍵が欲しい」と言っただけなのに……。 ミユキは俺が部屋に入ったことに気づくと、烈火のごとく怒ってきた。 しかし俺が正論を言うと、途端に黙ってしまったんだ。 もしかして痛いところを突かれたかな……? お互いにオープンでいることが夫婦円満の秘訣。俺はそう思っている。
【私の気持ち】アホなの?「いい加減にしろッ」仕事と夫婦の信頼関係は別問題でしょ
私は在宅でイラストやアクセサリーを製作する仕事をしているため、自室を仕事部屋としています。危ないものは仕舞っていますが、クライアントからの製作物も多く置いてあるため、私以外の人が勝手に入らないように部屋に鍵を付けていました。しかしそのことについて夫はよく思っておらず、「合鍵が欲しい」と言ってくるのです。私の留守中に部屋に入らないという条件のもと合鍵を渡しましたが、やはり留守中に仕事部屋に入った形跡を発見。問いただしても、自分に都合のいい言い分ばかりを繰り返す夫に、私は心底「バカなのかな」と思ってしまうのでした。
「家族だからとか、そういう話じゃないの。一社会人として仕事を請け負っている以上、守らないといけない社会のルールってもんがあるの! そこに夫婦の信頼関係を入れるとややこしくなるの! だって切り離して考えないといけない問題だから!」
私はとりあえず言いたいことを一気にまくしたてました。 トモヤは何も言い返せずにたじろいでいましたが、私の言っていることが少しは理解できた様子。 そう、私にとっての仕事部屋の鍵は、パソコンで仕事をしている人にとってのパスワードと同じなのです。
アツキへの教育云々って言ってるけど「人が触っちゃダメって言っているものには触らない」ってことを教えるのが親なのでは? そして何よりも、これだけ仕事を頑張っているのに、夫に信用されていないことが私は一番悲しかった。
「ご……ごめん……す…………すみませんでした!!」
こうして、わが家の鍵問題は解決しました。ここまで圧をかけてしっかりと説明しないと理解できないとは……若干のガッカリ感はありますが。それでもまぁ理解して謝罪をしてくれただけ、今後に期待できるかと思い、今回は許すことに決めました。
「なんて話の通じない人なんだろう」 そう思ってはいたものの、夫婦はそれだけでは解決しません。 一歩踏みこんで話し合いをしないといけないと思い、ハッキリと言わせてもらったのです。 ようやく少しは理解をしてくれたようで、留守中に勝手に部屋に入ることはせずに、私の仕事に対しての理解も深めてくれるようになりました。 まだまだお互いに未熟なところも多々あるとは思いますが、これからもしっかりと話し合いができる夫婦でいたいと思います。