ふわふわ食パンに50種類の惣菜&菓子パン…滑川のまちに溶け込むパン屋さん【みうらぱん】大切にしているのは「いつ来ても同じ味」
食感や形など、店によってそれぞれの特徴があるパンの世界。コンビニやスーパーでも手軽においしいパンを求められるようになりましたが、やっぱり馴染みのある「いつものパン屋さん」や食べ慣れた味の「あの店の、あのパン」など、誰でもお気に入りのパンってひとつ、ふたつありますよね。
今回紹介するのは、富山県東部の滑川市にあるパン屋さん、「みうらぱん」。
毎日食卓にのぼっても飽きない、安心できるまちのパン屋さんです。
中滑川駅近くのパン店「みうらぱん」
店があるのは、富山地方鉄道・中滑川駅の近くのマンション1階。
ワークスペースや交流ホールなどを備える複合施設「メリカ」からも近く、店頭には店主夫婦の子供たちをモデルにしたかわいい看板が立っています。
店の中は、白壁にウッド調の明るい雰囲気。
広い店内ではありませんが、売り場に並ぶパンの数は約50種類にのぼるそう。5種類ほどの生地を使い分け、多品種を少しずつ焼いています。
オープンから10年以上、地域の人や近所で働く人に寄り添うパン屋さんです。
店の一角にはおもちゃやフィギュアなども並んでいます。その前には小さなイスもあって、子供が自由に遊べるようにしてあるんだとか。
子供が遊んでいる間にゆっくりパンを選ぶことができるのは、うれしいですね。
「いつ来ても同じ味に出会える」 安心感のあるパン屋さん
毎朝を幸せに…やさしく飽きのこない食パン
店主が「まず食べてほしい」と話すのが、食パン。
奇をてらった派手さはありませんが、コクのあるバターとまろやかな味わいの塩を使用しているんだとか。とはいえ、バターの香りが強すぎることはなく、しょっぱさやしつこい甘さもありません。
ふんわりとリッチ感がありながら、毎日食べても飽きないようなやさしい味です。
驚くのはその食感! 空気をたっぷり含んでやわらかく、トーストした後もしっとりふわふわでした。
しばらく置いて、次の日に食べてもパサつかず、やわらかいまま…。朝食に食べると、幸せな気分で1日のスタートが切れそうです。
定番から変わり種まで。手の込んだ菓子パンや惣菜パンも豊富
手のひらサイズのあんホイップは、クロワッサン生地の中につぶあんとホイップクリームがたっぷり入ったパン。
バターの風味をたっぷり感じられる生地に、さっぱり軽い口当たりのクリームがぎっしり。ほどよく残してある、あんの粒感も楽しめます。
「カロリーはすごいですよ」と店主さんが笑っていましたが、気にしたら負け。このおいしさを味わったほうが、幸せになれそうです。
「これはハマる人が多いですよ」と教えてもらったのはのりチーズ。
ナンのような見た目ですが…すっごく大きいんです! 測ってみると、長さはなんと30cmもありました。
フランスパン生地に青のりとプロセスチーズを混ぜて薄く伸ばしたもの。小さくちぎって食べると、噛むたびにジュワっとうまみが感じられました。
子供のおやつにも、お酒のお供にもぴったりです。
「新商品はそれほど出さないんです」と店主さん。
物珍しさよりも、「いつ来ても同じ味に出会える」という、老舗の和菓子屋さんのような安心感を大切にしているそう。
とはいえ、その安定感こそ、保つのが難しいものでもあります。
たとえば同じメーカーの小麦粉でも、仕入れロットや季節、その日の天気によっても状態は微妙に変わるそうで、そんな個体差を見極めながら水分量などを調節して「いつもと同じ味」を毎日作る…職人の腕の見せ所なんだとか。
ハード系、惣菜系、甘いデザート系のパンまで、幅広く揃う「みうらぱん」。
遠方からでも、ふらっと立ち寄りたくなるパン屋さんです。
【みうらぱん】
住所 富山県滑川市田中新町109-1中滑川シティハイツ 1階
営業時間 9:30~17:30
定休日 日・月曜