大切に読んだ絵本を交換する!子どものためのシェアブックプロジェクト「あびじょ プラスマイナス絵本」【我孫子市】
「あびじょ プラスマイナス絵本」は、自分が大切に読んだ絵本と、誰かが大切に読んだ絵本を交換できる、子どものためのシェアブックプロジェクト。
乳幼児から大学生までが対象です。
捨ててしまうのはもったいないから
我孫子市のけやきプラザ10階「あびこ市民活動ステーション」の一角に設置された本棚には、たくさんの絵本や児童書が並んでいます。
中にはキャラクターの絵本、外国語の絵本など、図書館には置いていない本も。
本には感想を書いた「しおり」が挟み込まれ、持ち主だった人の思いが伝わってきます。
こちらで好きな絵本をゆっくり読むこともできますが、もう読まなくなった本を自宅から持って来たら、本棚の1冊と交換ができます。
そして、読み飽きたら再度持ち込んで、また別の本と交換することもできます。
「捨ててしまうのはもったいない」との市民の声を受けて、このシェアブックがスタートしたのは2021年。
当初は200冊ほどでしたが、市民からの寄付などで今では2000冊以上に増えました。
本の整理は小中学生がボランティアで
絵本をきっかけに多くの子どもたちや親子連れがステーションを訪れるようになりました。
利用者からは「子どもが大きな声を出しても周りの目が気にならず居心地がいい」との声も。
小中学生がボランティアで本の整理をしたり、受付の下の本棚を市民団体が製作したりと、市民が参加しながらプロジェクトが成長しています。
2024年2月12日(月・休)には、けやきプラザ10階と8階を会場に「春の絵本まつり」が開かれます。
リサイクル絵本の交換の他、読みがたり、絵本にちなんだお菓子作り(予約制/有料)、移動子育て交流スペースcafeネストなど、楽しい企画が盛りだくさん。
詳しくはステーションまで。
スタッフは「絵本のリユースの取り組みを知っていただきたい。みんなが気軽に立ち寄れる場所になれたら」と話します。
本の交換は1回に5冊まで。
我孫子市以外の人も利用できます。(取材・執筆/あやめ)
場所/けやきプラザ10階「あびこ市民活動ステーション」 住所/千葉県我孫子市本町3-1-2 開館時間/午前9時~午後5時 休館/毎月第2・4月曜(祝日は開館)、および年末年始 電話番号/04-7165-4370 あびこ市民活動ステーション ホームページ/https://abikosks.org/