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「G7」主要7カ国の大半がヨーロッパの国であるように、ヨーロッパの経済発展に影響した地理的な要因とは?【図解 地理と経済の話】

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「G7」主要7カ国の大半がヨーロッパの国であるように、ヨーロッパの経済発展に影響した地理的な要因とは?【図解 地理と経済の話】

ヨーロッパの気候と地形は経済発展にうってつけ【図解 地理と経済の話】

人が活動しやすい温帯地域の利点

古代文明の時代からさまざまな文化や民族が交流し、発展していった地中海沿岸地域。ヨーロッパもその恩恵に浴し、中世を経て近世では大航海時代の覇者に、さらに近代では産業革命の主役になりました。そして今もなお、世界的に重要な文化・経済圏に数えられています。G7(主要7カ国)に名を連ねる国のうち、4カ国がヨーロッパの国々であることがその証明といっていいでしょう。

では、このように世界的に影響力を有する国が一地域に集まったのはなぜか。ヨーロッパの広い範囲が温帯に属するという、地理的な要因が大きいとされています。

熱帯や寒帯ではそもそも人の活動が制限されるもの。一方、日照が安定している温帯は、人が活動するのに最適な気候なのです。さらに温暖で適度に降水のある温帯地域では、落ち葉や枯れ葉が分解されて蓄積した腐植土と呼ばれる肥沃な土壌ができあがります。これが農業に適しているのです。

ヨーロッパには平野が多く、標高も高くないため、人の移動や物流が盛んという点も見逃せません。このような土地では河川を利用した水運が有効だからです。ヨーロッパの繁栄の背景には、生産力に直結するような気候や地形の要素が働いていたのです。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 地理と経済の話』

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