秋山里奈さんが講演 ライオンズクラブ合同例会で
伊勢原ライオンズクラブ(秋山浩章会長)と伊勢原ひかりライオンズクラブ(山本武司会長)の合同例会が2月26日にこみや料亭で開催され、パラリンピック競泳金メダリストで伊勢原市名誉市民の秋山里奈さんが講演を行った。
秋山さんは、生まれつきの全盲で3歳の時に水泳を始めた。アテネ、北京、ロンドンと3大会連続でパラリンピックに出場し、ロンドン大会では100m背泳ぎで金メダルを獲得した。
「アテネでは初めての大会でただただ嬉しかった。北京では得意の背泳ぎではなく自由形での出場となり、悔しい思いをした。そしてロンドンでは自分の人生をかけたレースで金メダルを獲得でき、引退に迷いはなかった」と振り返った。競技生活を続ける中で、精神的にも肉体的にも辛い時期もあったことも明かした。「応援はプレッシャーではなく、背中を押してくれる力。伊勢原の皆さんの応援は本当に励みになった」と語った。また、両親についても「受験や水泳の試合などで結果が悪くても怒られたことはなく、むしろ、私が機嫌よく練習や試合を終えてくれればそれでよいと思ってくれた」と感謝を表した。
秋山さんは、水泳を引退後、製薬会社に就職。現在は、仕事と並行し、ファッションモデルとしても活動。講演の参加者は、秋山さんの今後の活躍に期待を寄せていた。