【横浜市泉区】下和泉地区 福祉事業所が合同研修 防災テーマに泉区内全域へ
泉区の下和泉地区でこのほど、防災をテーマにした福祉施設等合同研修会が開かれ、近隣事業所の職員らが参加した。施設合同での実施は初めてで、泉消防署の協力で講座や防災体験などが行われた。今後、区内の他のエリアにも広げていく方針という。
区内初の試み
泉区内には以前から、泉消防署を中心に160ほどの施設からなる「泉区社会福祉施設等防災連絡協議会」があり、高齢者施設のほか、障害者施設、保育施設などが加盟している。2011年に合同研修会が企画されたが、3・11の発生で中止し、以来そのままになっていたという。
コロナ禍などもあって13年越しに昨年、下和泉地区にある特別養護老人ホーム「天王森の郷」の鈴木啓正施設長の呼びかけで協議会を見直すことに。各ケアプラザごとにブロックを分け、今年の研修会が実現した。
顔の見える関係も
今回の研修会には下和泉地区の施設職員が参加。講座では火災通報設備についての説明や救急車を呼ぶときの留意点などが説明された。
屋外では近隣住民も参加して起震車での地震体験や煙体験も実施。参加者は「初めてだったので貴重な体験になった」と感想を話していた。また職員らは「消防署とも施設点検くらいでしか関係がなかったので、これを機に相談しやすくなった」との声も聞かれた。
鈴木施設長は「地域での顔の見える関係が大事。住みよい泉区のため、他の地域にも広がっていったら」と話した。