浴槽に現れる「なぞの青い汚れ」の正体と落とし方。「カビじゃないんだ…」「放っておくのはNG!」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。浴槽の汚れと言えば、黒カビやピンクのぬめりが一般的。しかし、場合によっては正体不明の“青い汚れ”が現れることがあります。こすってもなかなか落ちないこの汚れ、一体なにが原因なのでしょうか。ここでは浴槽の「なぞの青い汚れ」の正体と、その落とし方についてご紹介します。
青い汚れはカビじゃなかった
水まわりにできる汚れというと、カビが思い浮かぶ方は少なくないかと思います。
しかし結論から言うと、なぞの青い汚れはカビではありません! その正体は、「銅石鹸(どうせっけん)」によるものです。
銅石鹸は、給湯器の熱交換器や配管に使われている銅管から銅イオンが溶けだして起こるもの。銅イオンが石鹸かすや皮脂と合わさると、反応して青く変色することがあるんです。
画像ではホースの青い汚れをご紹介していますが、これは浴槽でも起こること。体には無害ですが、青く染まった見た目は決していいとは言えません。
銅石鹸を落とす方法
浴槽やシャワーホースにできる銅石鹸は、放置すればするほど落ちにくくなります。汚れが付着してすぐであれば、比較的ラクに掃除できますよ。
参考までに、銅石鹸を落とせる洗剤を2つご紹介します。
浴室用の中性洗剤
軽度は銅石鹸なら、バスマジックリンなどの浴室用中性洗剤で落ちます。スポンジに洗剤を取ってこすり落としましょう。
ジフ
中性洗剤でも落ちない場合、研磨材を含むクリームクレンザーで試しましょう。ジフは天然素材で傷つきにくい研磨材を使用しているため、浴槽のお手入れにも問題なく使えますよ。
青い汚れに直接かける、またはスポンジにジフをとって優しくこすり落としてください。
青い汚れを見つけたら早めに対処を
繰り返しになりますが、銅石鹸の青い汚れは時間がたつほど落ちにくくなります。
見つけたらできるだけ早く掃除をして、汚れが軽いうちに落としましょう。また、銅石鹼は皮脂や石鹸などの脂肪酸と合わさって発生しますので、浴室のお手入れもこまめに行って予防してくださいね。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア