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【調理師監修】ハンバーグの上手な焼き方。中まで火を通して生焼けを防ぐ!

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【調理師監修】ハンバーグの上手な焼き方。中まで火を通して生焼けを防ぐ!

ハンバーグの生焼けは危険!

生焼けのハンバーグとは、ひき肉自体の色だけでなく、肉汁も赤い状態のことを言います。箸でハンバーグを割ってみたらまだ少し赤かった……、でもだいたい焼けているし、ちょっとくらい生焼けでも食べられるかな、とそのまま食べようとしているあなた、危険です!

肉汁が赤い生焼けのハンバーグは食中毒を起こすおそれがあります。生肉には食中毒の原因となる細菌が付着していることがあり、下痢や嘔吐などの症状を引き起こしかねません。

この記事では、ハンバーグが生焼けになってしまう理由とその対策、いざ食べようとしたら生焼けだったときの対処法も、まとめてご紹介します。

ハンバーグが生焼けになってしまう原因

見た目はこんがり焼けているのに生焼けの状態なのはどうしてでしょうか?その原因は大きく2つ、火加減とハンバーグの厚さに問題があります。

火加減が強すぎる

ハンバーグにしっかり火を通そうとして初めから強火で加熱してしまうと、外側が焦げるばかりで中は生焼けになってしまうことがあります。ハンバーグを焼く際には、短時間で火を通そうとせず、中火の火加減でじっくり焼きましょう。

ハンバーグが厚い

お店では5cmほどもある肉厚なハンバーグも多いですが、家庭の調理器具で厚いハンバーグのなかまで火を通すのはむずかしいです。

家庭でハンバーグを作る時の厚さは、2cmほどにするのがおすすめ。火の通りをよくするため、丸めたら中央を必ずへこませて焼きましょう。

生焼けを防ぐハンバーグの作り方

肉をこねるところから焼くところまで、ハンバーグを生焼けにしないための調理工程を順にご紹介します。

1. ひき肉をよくこねる

ひき肉は粘り気が出て白っぽくなるまでこねましょう。材料をただ混ぜ合わせるだけではなく、しっかり手でこねます。合いびき肉の場合は塩こしょうをしてからこねるのもポイント。塩を入れると牛肉と豚肉の繊維がくっつき、肉汁を閉じ込めてくれます。

手の平を使って、ぐいぐい混ぜてしまいがちですが、手の体温でひき肉の脂が溶け出し、ベタベタになってしまうので、脂を溶かさないように指先で1分ほどこねるようにしましょう。

2. 空気をしっかりと抜く

しっかりとこねたら、ハンバーグを成形して空気を抜きます。空気を抜く理由は、焼いたときにひび割れてしまうのを防ぐため。ハンバーグが割れてしまうと見た目が悪くなるだけでなく、肉汁も溢れ出てしまいます。

ハンバーグのたねを手の平に打ち付けながら、最低10回は空気を抜きましょう。こねるときと同じように、手の体温で脂が溶け出さないように握りすぎず、手早く空気を抜くのがポイント。空気を抜いたあとは、ラップをして冷蔵庫で30分ほど休ませてくださいね。

3. ハンバーグのたねの中央はへこませる

ハンバーグのたねは、真ん中を指でへこませてから焼きましょう。ハンバーグは焼いているうちに、中の空気が膨張して真ん中が膨らむので、焼きムラが出ないようにへこませておきます。

また、中央部分はどうしても焼けにくいので、へこませることによって均一に火を通せます。

4. 焦げ目を付けたら蒸し焼きで火を通す

ハンバーグを焼くときのフライパンは、しっかり温めてから焼いてください。中火で4〜5分ほど焼いて焦げ目が付いたらひっくり返し、蓋をして弱火で7〜8分蒸し焼きに。

こうすることによって中までしっかり火が通り、生焼けを防げます。蒸し焼きにする際は水を入れたり、お酒やワインを入れて蒸し焼きにしたりするとさらにおいしさアップになりますよ。

調理師のワンポイントアドバイス

生焼けにしないための最大のポイントは「火加減」です。最初に強火で焼き過ぎると、あっという間に表面だけが焦げて、中まで火が入りにくくなります。弱火でじっくり蒸し焼きにするのがポイントです。

5. 肉汁が透明になるまで焼く

両面にしっかり焼け目がついたら、竹串を刺して肉汁の色を確認することをお忘れなく。中から染み出す肉汁が透明なら完成です。肉汁がまだ赤い場合は、中まで火が通っていないので、焦げすぎないように注意して、中までよく焼いてくださいね。

調理師イチオシの生焼け回避方法!

生焼けが心配な場合はオーブンを活用するのがおすすめ。フライパンで表面を焼いた後、200℃で予熱したオーブンで10分焼けばOKです。これなら厚みのあるハンバーグも生焼けの心配がありません。

オーブンの天板に、アルミホイル(下)とクッキングシート(上)を重ねて敷くと天板が汚れず楽チンですよ。オーブンで焼いている間に、フライパンに残った肉汁を使ってソースを作ることでもできます。

生焼けになってしまった場合の解決策

正しい工程は踏んだものの、実際食べてみたらまだ赤い部分があった、そんな時は以下の方法をお試しください。

電子レンジで加熱する

再度フライパンで焼いてしまうと焦げすぎてしまう場合は、電子レンジで加熱するのがもっとも手軽な方法です。ハンバーグの大きさにもよりますが、皿にうつしてラップをし、様子を見ながら電子レンジ500Wで1~2分加熱してみてください。

煮込みハンバーグにリメイク

電子レンジだと肉が固くなってしまうかも?と心配の方は、煮込みハンバーグにリメイクしてみてはいかがでしょう。お好きなソースとハンバーグを煮込めば、中までしっかり火を通せます。

ロコモコ風にアレンジする

生焼けのハンバーグを2~3つに割ってフライパンで焼き、レタスを敷いたごはんにハンバーグをのせて、目玉焼きをトッピングしましょう。ハンバーグを崩して食べるロコモコなら、割れたハンバーグでもOK。目玉焼きで見た目もカバーできます。

もう失敗は怖くない!

子供も大人も人気のハンバーグ。なかなか上手にできなかったという方も、この記事の内容をおさらいして、ふっくらジューシーなハンバーグに挑戦してみませんか?焼きあがったかどうかは、肉汁の色をチェックしましょう。

それでも生焼けになってしまった場合でも、せっかく作ったハンバーグを捨てないでくださいね。電子レンジで加熱したり、煮込みハンバーグにリメイクしたりすれば、おいしいひと皿にできますよ。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。

ライター:伊藤 千亜紀(フードアナリスト)

監修:馬原 香織(料理家/料理教室主宰/調理師)

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