死亡した元兵庫県議めぐる立花孝志氏の発言を県警本部長が完全否定&異例の言及…いよいよ“ガチ捜査”に突入か
日本全国に衝撃が広がっている。
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兵庫県の斎藤元彦知事(47)に関するパワハラ疑惑などを調査していた元県議会議員の竹内英明氏(50)が死亡したと報じられていることだ。自殺とみられている。
この件で、「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)はSNSなどで、竹内氏が警察に逮捕される予定だった――とし、「逮捕を苦に命を絶った」などと発信。これに呼応するような投稿がネット上で拡散されている。
この事態を受け、兵庫県議会の警察常任委員会で20日、委員が「竹内前議員の名誉のためにも、そんな事実はないのか確認をしたい」と質問。答弁に立った村井紀之本部長は「こういう場で個別案件の捜査について言及することは通常は差し控えるが、事案の特殊性に鑑みて答える」と前置きした上で、こう言及したのだ。
「被疑者として任意の調べをしたことはありません、まして逮捕するという話は全くございません。全くの事実無根であり、明白な虚偽がSNSで拡散されているのは極めて遺憾だと受け止めている」
県警トップが個別案件について捜査着手の有無や状況を公の場で明らかにするのは極めて異例だ。通常であれば「お答えを差し控える」と詳しい説明を避けるだろう。それが「遺憾」とまで踏み込んだのだから、出席した委員らは驚いたに違いない。
さらに「名誉棄損で取り調べてほしい」と委員から質問された県警の藤森大輔刑事部長も、こう答えた。
「県知事選に関していろいろな出来事が起きている。その中には告訴・告発の形で、警察に処罰を求めるものもあるのも事実」と言い、「受理した告訴・告発事案、その他の事案も含めて迅速に捜査を行うべく、事案の概要や証拠を早期に把握して順次捜査し、法と証拠に基づいて適切に対処してまいりたい」
通常の警察対応なら、「法と証拠に基づき適切に処理する」と繰り返すのが一般的。なのに、ここでは「知事選」をめぐる告訴・告発についてまで触れていた。果たしてどんな意味があるのか。
「県警が知事選問題で本腰を入れてガチ捜査に突入するという意思の表れではないか。さらに立花氏に対する告訴・告発状は昨年に提出されていて、可能性の問題とはいえ、早期に動いていれば新たな犠牲者を出すことは防げていたかもしれない。ここで警察が動かなければ、やりたい放題になりかねないという危機感もあるでしょう」(兵庫県政担当記者)
村井本部長は渦中の兵庫県出身だ。東大法学部卒業後、警察庁に入庁し、高知県警警備第一課長や福岡県警捜査第二課長、青森県警本部長などを務めた。好きな言葉は「過去は変えられないが、未来は変えられる」だ。
県政のこれ以上の混乱を招かず、平穏な未来を取り戻すためにも踏ん張りどころではないか。
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