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時代に逆行!? いえ、名作ドーナツの誕生です。“シュクレ出身”の店主が作る全粒粉入りドーナツは、ムギュッとした食感が新鮮!【大阪・住道】

anna(アンナ)

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本日の一品 > ROJI HOUSEの「ROJIのクリームドーナツ」

エディターの吉村セイラさんは、東京都内の人気店はもれなく食べ歩いているというドーナツラバー。そんな彼女が、大阪在住のフォトグラファーから“「ル シュクレクール」出身の店主によるドーナツ屋さんができたみたいよ”という情報をキャッチ。もとよりシュクレの大ファン。期待に胸を膨らませ、大阪出張の際に訪問。「わざわざ行った甲斐がありました!」と興奮冷めやらぬ、住道のドーナツショップへ。

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「流行りのふわふわとは違う、全粒粉入りのムギュッとした生地が新鮮なドーナツ」(吉村セイラさん)編集部の「これも食べたい!」

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【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。

「流行りのふわふわとは違う、全粒粉入りのムギュッとした生地が新鮮なドーナツ」(吉村セイラさん)

ROJI HOUSE「ROJIのクリームドーナツ」

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定番の「ROJIのクリームドーナツ」400円。アメリカーノやカフェラテなどとともに店内で楽しむこともできます。

「“ふわふわ”や”ふわもち”といった軽やかな食感がもてはやされていますが、ここのドーナツはむしろその逆。全粒粉が入ったムギュッとした食感で、生地のおいしさがしっかり味わえるのが特徴です。クリームドーナツは、そこにディプロマットクリームがこれでもかと詰まっていて、持つとずしりと重い。それでもバランスがいいのは、やはり生地がしっかりしているから。足を運ぶ価値大のおいしさです」(吉村セイラさん)

「うちのドーナツの食感、時代に逆行しているでしょ!? 末永く店を続けていきたいので、流行りすたりのないおいしさを追求しているんです」。そう話すのは、市内を離れ、大東市住道でドーナツショップを営むJAMさん。30代半ばを過ぎてビジネスマンから転身。パン職人を目指して「ル シュクレクール」に飛び込んだ異色のイケオジです。そこでコーヒーとドーナツに出合い、2024年5月に店を構えました。

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扉に手をかけると、JAMさんがこの笑顔で迎えてくれます。店内にはイートインカウンターのほか、テーブル席も。ドーナツが売り切れでも、カフェは18時までしっかり営業しています。

生地には「ル シュクレクール」でも使っている、千葉の今村製粉所が栽培する“国産のイタリア小麦粉”を使用。そこに全粒粉も混ぜ、イーストと自家製酵母を合わせ、半日かけてじっくり発酵。「揚げても重たくならない」米油で揚げて、味わい深い生地に仕上げています。サイドにできる“ホワイトライン”と呼ばれる白いリングの美しさは、生地がしっかり発酵している、おいしさの証です。

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義母が営んでいたジーンズショップを改装してオープン。屋号もそのまま受け継いで「ROJI HOUSE」にしたそうです。

ROJIのクリームドーナツは、そこにディプロマットクリームがぎっしり。もちろん、このクリームも、銅鍋でカスタードを炊くところから作っています。砂糖はすべて、喜界島産サトウキビ100%の“寿の粗糖”を使用。クリームももちろん、ミネラル豊富なこの粗糖で甘みづけ。そこに生クリームを合わせて仕上げていて、重すぎず、でもキレとコクがあって、生地ともども後味がとてもいいのが印象的です。

編集部の「これも食べたい!」

ROJIのドーナツ

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「ROJIのドーナツ」300円。「カフェ ラテ」500円にとてもよく合います。

定番は、クリームドーナツと、リング形のROJIのドーナツの2種類。リング形は、シンプルなだけにしっかりした、小麦が香るかのような生地のおいしさが味わえるのが醍醐味です。平日は、そこに月替わりのリング形ドーナツがもう1種類加わって3種。土・日曜には、クリームドーナツタイプがもう1種類増えて、4種類が店頭に並びます。

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1月の”月替わりのドーナツ”は、「きなこ」350円。イベントなどでは料理人とコラボして、おかずをはさんだサレド(塩味のドーナツ)を出品することも。

これらのドーナツは、すべてひとりで作って、販売もしています。発酵生地ゆえ、その日の気温や湿度に左右されますが「1日100個強を毎日、毎日作ってきて、どんどんおいしくなっていますよ」と、JAMさん。取材中も平日ながら、ひとりまたひとりとお客さんが入れ代わり立ち代わり。店主と楽しそうに会話しながら、自分用に、お土産にと買っていき、15時すぎには完売。オープンして1年にも満たないが、早くも地元の人気店になっています。

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教えてくれた人吉村セイラ/Seira Yoshimura

エディター&ライター。「ELLE ONLINE」「madameFIGARO.jp」「SPUR.JP」など、 ファッション誌のウェブ編集者を経て、フリーランスに。東京在住ながら、近年は関西の仕事が多く、お店開拓にはげむ日々。“あまいもん”はもとより、パン、ワインにも目がない。

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DATA

ROJI HOUSE(ロジ ハウス)
大阪府大東市住道1-6-13
営業時間 12:00~18:00(ドーナツが完売してもカフェは18:00まで営業)
定休日 不定休

\from Editor/
住道へは一度、全国にその名をとどろかす餃子の名店「丸正餃子店 本店」の取材で訪れたことがありました。その街にもうひとつ、新たな人気専門店の誕生。「ROJI HOUSE」のインスタには、地元系ヒューマンドーナツショップというタグがついているけれど“餃子とドーナツ”を目当てにわざわざ住道へ。そんな人がこれから増えるかもしれません。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

写真/吉村規子 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ

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