Cocomiさん『イントネーションを音符で覚える!』
昼から夜へと生まれ変わる夕暮れのひと時……Magic Hour。
そして、海と緑に囲まれた癒しのリゾートホテルの優雅なリラックス空間で、素敵な景色と音楽を楽しみながら、幅広いジャンルのお客様を迎え、さまざまな話題でトークする番組。
今月のゲストは、フルート奏者の Cocomiさん。
最上階10階にある 『エグゼクティブ オーシャンビュー テラス スイート 1007号室』で
東京湾を眺めながら、お話伺います。
まずは、影響を受けた人のお話しから、、、
『この音程分の香りを感じてください』
先週は、音楽をはじめたキッカケについて…「耳をすませば」の登場人物、
天川聖司がキッカケで!という意外な人物の影響を受けていることも判明しましたが、
Cocomiさんが影響を受けている人物がもうひとりいるそう!
Cocomi:エマニュエル・パユさんっていう、私の憧れのフルーティストです…!パユさんの演奏を聴いたとき、フルートの素晴らしさを再確認しました!
エマニュエル・パユさんは、スイス・ジュネーブ出身のフルート奏者で、数々の賞を受賞されている方です。
パユさんの音楽性に惹かれたというCocomiさん、実際に指導を受けた経験もあるそう…!
Cocomi:本当にやさしい方で、とにかく基礎を大切にされている方でしたね。基礎練習から音階を練習するエクササイズとかを、“毎日、本当に毎日するんだ…”って何回も仰っていましたね。
近藤:直接会ってみて、印象的なやりとりや言葉はありましたか?
Cocomi:音楽は耳で聴くものなのに“香り”の話を何回もされていて、印象的でした!
要:香り…?
Cocomi:“音程が変わる、この音程分の香りを感じてください”って言われたことが、とても印象的でしたね。
要:なんかこう…すごくドラマティックですね!すべての五感を働かせるといいますか…
Cocomi:ものすごくかっこいい方です…!
要:え、俺も次から香りって言おう。
近藤・Cocomi:あはは(笑)
要:ここの香りが違うな、この香りで芝居してくださいみたいな!(笑)
忘れられないお仕事とは?
これまでさまざまなお仕事をされてきているCocomiさんに中でも、印象深いお仕事、
忘れられない作品について、伺いました。
Cocomi:20歳の時に経験したお仕事なんですけど、、2021年1月3日に東京フィルハーモニー交響楽団の皆様と、ニューイヤーコンサートでご一緒した時が、忘れられない経験です!
要:おおー!初めてのオーケストラとの共演…?
Cocomi:はじめてでした…!また舞台がオーチャードホール、、、満員のお客様の前に出て行った時の熱気やみなさんの集中力が、もう一瞬で空気で伝わってきて…。肺がうまく広がらないという感覚、初めてでした。
要:緊張で呼吸があまり深くできない、、、ラムネは食べなかったんですか…!?
Cocomi:その時、食べなかったんです…!(笑)
近藤:いざ、大勢のお客さんの前で演奏してみて…!どうでした??
Cocomi:もう本当に、一生忘れられない体験というか。あれを経験したからこそ、あれ以上の緊張はなかなかしなくなりましたね!
そんなCocomiさんの緊張を和らげるルーティンは“香水をつけること”だそう。
ステージに乗る前に、手首にひと振りした香水を香り、自分の慣れてる香りを感じて、集中させていると仰っていました。
方言を理解するための”音符”!?
続いて、二つ目の忘れられない仕事は、映画『漁港の肉子ちゃん』ではじめて声優を経験したこと。
こちらの映画は明石家さんま初の企画・プロデュース劇場アニメで、主人公・肉子ちゃんの声を大竹しのぶさんが、娘キクコをCocomiさんが担当しました。
Cocomi:声優というのが、憧れのお仕事だったので…。緊張感と責任感とを感じながら、演じさせていただきました…!
要:現場には、さんまさんも、演出で?
Cocomi:はい!演じたキクコは、標準語も方言も話す少女だったので、モノローグや心の声では関西弁が出てくるんですけど…やっぱりイントネーションが違ったりするので、トークバックでさんまさんが何回も教えてくださいました!(笑)
近藤:特に難しかったのはこの単語!とかありました?
Cocomi:もう、どれも難しかったです…!なんか微妙なイントネーションだったり…挙句の果てには、さんまさんが言ってくださったもの、全部小さい音符で台本に書いていました(笑)
近藤:音符で⁉
要:やっぱり音感で…!僕も、方言を話す役をやった時に“音感だから”って言われて。僕音感ないから……僕、全然だめでした(笑)
モチベーションはアニメから!
声優の仕事に憧れがあったというCocomiさん。もちろん、アニメや漫画も大好きで、モチベーションはアニメからということ!
Cocomi:やる気だったり、ここでだらけてはいけない!とか、そういう“踏ん張り”をもらえるのがアニメになってますね。
要:熱血系のアニメですか?
Cocomi:そうですね、少年漫画系が多いかもです
要:じゃあ声優系のお仕事とかも…?
Cocomi:実はまだ!名前は出せないんですけど、来年公開の劇場版のアニメの声優をさせていただきました…!
要:やってるじゃないですか~~!
近藤:どうでした??二回目の声優経験は!
要:2回目もまた全然違う経験になりました…!みなさんの演技を聞いている時間も楽しかったです!
(TBSラジオ『要 潤のMagic Hour』より抜粋)