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京藍染師「松﨑 陸さん」の人生哲学を谷口キヨコが紐解く!【京都市西京区】

きょうとくらす

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KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。

2024年11月2日(土)の放送では、「京藍染師」・松﨑 陸さんに話を伺いました。

Profile:京藍染師・松﨑 陸さん

画像:KBS京都『谷口流々』

大正時代に滅びた「京藍」を復活させ現在はアート制作を行い妙心寺、桂春院へ「京藍壁観図」奉納し、国内外アーティストや企業とコラボ製作を進めています。

大学では就職活動はしていましたが、やりたい事を仕事にしたいと途中でやめ1ヶ月渡米し、気になる店をまわる中、あるアパレル店へ。そこで販売されていた青い服が目に留まり店員に話を聞くと「ジャパンブルー(藍色)と教えてもらいました。

帰国後、テレビで藍染の特集を見た時に、植物の色であんな色が出ているんだと感動しました。
技術を身に着けたいとテレビに出ていた染谷工房「染司よしおか」へ。直接出向き弟子入りを懇願したが断られ、それでも根気強く通うと、愛媛県にある『野村シルク博物館』で2年学ぶことを条件に弟子として受け入れる約束を取り付けました。

愛媛県では、蚕を育てる養蚕から、蚕の吐く糸(絹糸)その糸を植物で染め、染めた糸を機にかけ手織りし、着物を仕立てる和裁までを学び衣類になるところまでを一貫して学びました。

2年後、染司よしおか五代当主、吉岡幸雄先生の元へ弟子入りし、染司よしおかで学ぶ中で先生が所有する文献を借り日々研究しました。
そして独立に向けて、給料から少しずつ染色道具を買い集め、個人で20坪ほど畑を借り、藍の栽培・染料の製造を始めました。文献を読み漁り研究していた染色歴史から、京都洛西が藍染の産地だったこと、最高級の藍を京都が作っていた事を知りました。

京都市で栽培されていた京藍、滅びてしまった京藍を京都市初で復活させるという気持ちが芽生え、よく見るはっきりとした藍色ではなく、淡い藍色が京藍染の特徴で、昔はそれが流行でした。
再現して、約100年ぶりに復活させ、京藍染で作成した作品たち、テーマは微生物たちの世界を表現しています。

バックやポーチなどの雑貨品の商品を作りましたが、こんな事をしていてはまた京藍染は廃れてしまうと考えました。そのためアーティストとして、作品を千年先まで残していく活動をしています。

【店舗詳細】
京藍染師 松崎 陸
住所:京都府京都市西京区大原野南春日町544-26    

文/KBS京都

【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2024年11月2日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

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