京都芸術劇場 春秋座の藤間勘十郎芸術監督による舞踊公演が開催 市川團子が初役にて『春興鏡獅子』に挑む
2024年9月6日(金)・7日(土)・8日(日)京都芸術劇場 春秋座(京都芸術大学内)にて、『京都芸術劇場 春秋座 藤間勘十郎 芸術監督プログラム 新翔 春秋会』が開催されることが決定した。
この度、市川團子の研鑽の場として「新翔春秋会」が立ち上がった。第一回となる今回は、素踊り『吉野山』、そして『春興鏡獅子』を上演する。
『吉野山』清元連中は、満開の桜に霞たなびく吉野山を舞台に、義経を訪ね行く静御前と忠信の道行を描く、名作『義経千本桜』のなかの人気舞踊。忠信が実は狐という設定で所々に狐であることを暗示する振りが入るのもみどころ。
『春興鏡獅子』長唄囃子連中は、歌舞伎舞踊を代表する演目。江戸城の大奥にて初春吉例のお鏡曳きが執り行われ、小姓の弥生が将軍の前で踊りを披露し、飾られた獅子頭を手にすると獅子の精が乗り移る。可憐な弥生と勇壮な獅子の演じ分けがみどころのひとつ。舞踊の醍醐味が凝縮された大作に市川團子が初役にて挑む。
出演者プロフィール
■市川團子
平成16年1月16日生まれ。市川中車の長男。祖父は市川猿翁。24年6月新橋演舞場で市川猿翁・市川猿之助・市川中車襲名興行の『ヤマトタケル』のワカタケルで五代目市川團子を名乗り初舞台。令和2年11月歌舞伎座『義経千本桜』川連法雅眼館の駿河次郎清繁、12月歌舞伎座『傾城反魂香』の狩野雅楽之介、3年8月歌舞伎座『三社祭』の善玉ほかをつとめた。5年9月春秋座での『市川猿之助 春秋座 特別舞踊公演』では『独楽』の初役に挑んだ。
■藤間勘十郎(特別出演)
昭和55年3月母三世藤間勘祖と父梅若桜雪のもとに長男として生まれる。祖父と母の後を継ぎ歌舞伎の振付、演出を手掛ける。昭和58年4月『七世宗家継承の会』にて藤間凌(リョウ)を名乗り長唄『雨の五郎』で初舞台。61年11月『第一回藤間康詞リサイタル』にて藤間資真(スケマサ)を名乗る。平成2年9月『宗家藤間流襲名舞踊会』にて二世・藤間康詞(ミチノリ)を襲名。14年9月『二世勘祖13回忌追善三世勘祖・八世勘十郎襲名舞踊会』にて八世宗家・藤間勘十郎を襲名。令和5年11月春秋座芸術監督に就任。