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JR東日本グループ発の無人決済システムが200店舗突破 〝快走〟続く2019年創業の「TTG」(東京都港区)

鉄道チャンネル

鉄道外でも好評。2023年4月、東京都大田区の高校にオープンしたファミリーマートブランドの無人店舗(筆者撮影)

JR東日本グループから生まれた異色のニュービジネス、無人決済システム「TTG-SENSE(ティティジーセンス)」シリーズと多機能セルフレジ「TTG-MONSTAR(ティティジーモンスター)」の導入店舗数が、2024年秋に合計200店舗を突破した。

無人決済(支払い)・無人販売が売りのTTGシリーズ、開発や普及に取り組むのは東京都港区に本社を置く、流通スタートアップ(ベンチャー)の「TOUCH TO GO(タッチ・トゥ・ゴー=TTG)」だ。

基本的な仕組みは、センサーやカメラで購入商品をリアルタイムに認識。店舗出口付近に設置した決済端末(精算機)に購入商品や合計金額が表示され、代金はスマホアプリやSuica、PASMOの交通系電子マネー、クレジットカード、現金で支払う。

最大のメリットは運営コストの削減。駅構内やホームはもちろん、休み時間など特定時間帯に買い物客が集中する、オフィスや工場、学校などにも店舗や商品販売コーナーが開設できる。

TTGは、2019年に創業した令和生まれのJR東日本系企業。第1号は2020年の山手・京浜東北線高輪ゲートウェイ駅の直営店で、2022年度にサービスの全国展開に乗り出した後は路面店、公共施設、病院、ホテルなど鉄道外への進出が目立つ。

快進撃の背景にあるのは、社会環境の変化。人手不足や人件費上昇、資材価格の高止まりに加え、人口減少や高齢化に伴うマーケット変化に対応する店舗スタイルが、TTG-SENSEやTTG-MONSTARといえる。

最近の話題では、2024年6月から「商品棚1本から無人決済」がキャッチフレーズの新サービス「TTG-SENSE SHELF(シェルフ)」の提供を開始。「商品棚から手に取って、戻すこともできる」という、自動販売機にない特徴で存在感を増す。

導入数200店舗は一つの通過点。阿久津智紀社長は、「TTGは今後も改善や進化を続ける。社会課題解決に向け、さらなる進化を遂げたい」と話す。

創業以来の導入店舗数(資料:TTG)

記事:上里夏生

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