駅の構内に設置してある時計を見ますか?
政治も、経済も、スポーツも、生活情報も。新聞を読まなくても今日のニュースがわかる、自分の視点が持てる!首都圏で一番聴かれている朝の情報番組。
昭和の名曲、イルカさんの「なごり雪」でスタートした、今朝の現場にアタック。
そのタイトルと同じく、今週、都心で雪が降りました。今週末も雪が降るという予報も出ていますが、しみじみとこの歌を思い出しました。
歌詞の冒頭『汽車を待つ君の横で ぼくは時計を気にしている』というフレーズがありますが、今は都心で汽車は走っていませんし、駅のホームの時計は少なくなっています。というのも、JR東日本は2021年11月から撤去を進めているんです。
だいぶ、歌詞の風景が変わってきています。これも時代でしょうか。そこで今日はこんなテーマで聞いてきました。
「駅の構内に設置してある時計を見ますか?」
見てますよ!駅の時計は正確だから!
・「時計ですか?見ますよ。見てると思います。やっぱり腕時計とかスマホとか見るよりも明らかに時計を見たほうが早いですよね。」
・「見ます。日中、営業で移動しているので、スマホを見ないで目の前の時計を見て、スマホを見て歩いていると危なかったりもするじゃないですか。なので、時計はあちこちにあるので、一番早くて便利で確実なものを見てるって感じです。」
・「見ますね。一番正確だと思うからじゃない。自分の時計が正確じゃないとは言わないけども、駅のって意外と見やすくて一番正確じゃないかなと思う。」
・「見ますよ。ジジイだから。今はないよ、結構ないよ、もう時計は。だから、駅の時計ってなくなってきているよ。パッと見て前はいっぱいあったんだけど、今最近、ないもんね、探さないと。」
時計が少なくなっていることを実感している人もいらっしゃいましたが、それでも、駅の時計を見て、時間を確認。やはり、駅の時計は正確だから!という人が多かった。
そして、手っ取り早いですよね。改札付近や行先掲示板の隣にありますからね!
見ない!駅に?時計?あるかな?記憶にないな~
一方、見ないという人の声です。
・「駅の時計自体は見ないけど、改札にある何時に出るというのは見ます(行先掲示板)はい、それと時刻は見るけど、時計は見ない。スマホを持ってるからスマホを見ちゃいますね。」
・「見ないです。行先と何時というのを見て、時間はこっちの自分のスマホを見ます。時計は見ないです、目に入らない。今言われて、あるのを初めて知りました、ホームに。それほど見てないです。」
・「うーん、あんまり見ないですね。自分の時計がありますから。これはスマートウォッチ。(結構大きい時計が付いてる)そうですね、でも、あんまり気付かないね。見ようとしないのかね、この時計があるから。」
・「見ないです。スマホで。どこにあるかも分からない。たぶん、あると思いますけど、気づいてないですね。」
・「いや、見ないんちゃいますかね。だから、携帯と腕時計(ありますよね?)いや、あるかな?記憶にないくらい、見覚えない。」
時計が目に入らない?!少なくなってきているとは言え、ちゃんと時計はあります。だけど、普段から、スマホや腕時計を見ているからなのか、あるかどうかさえも分からない!
結果的には41%が駅の時計を見る、残り59%が見ない。ということで、見ない人が若干多かったです。
駅の時計 無くても困らないんじゃない?
では、駅の時計はいるのか?いらないのか?色んな声がありました。
・「別にいいんじゃないですか、みんな時計持ってる、スマホ持ってるし、僕的には困らないと思いますね。」
・「たぶん、なくても大丈夫ちゃいます?携帯と腕時計あるから。(わざわざ携帯出すの面倒)そんなことない、皆さん、ずっと携帯でゲームしてますから、歩きながら。」
・「いや、私はあったほうがいいと思いますけどね。というかやっぱり、スマホとか、歩きながら見たりとか、むしろ私は危ないと思うのでしっかりと、時計だけ見つめるほうが安全じゃないですかね。」
・「いや、あったほうが便利かな。ある駅だと温度計もあるし。」
・「不便ではないよね。パッと見てないと、あれ?なくなってきてるんだなって感じはするけど、不便ではない。」
・「いや、それはそれで困るかもしれない。スマホを時々忘れるときもあるし、私。」
・「いらないと思いますね。スマホとか時計がありますから、特に最近、スマホで時計見るじゃないですか、困りません。」
意見は様々でしたが、全体的には、駅の時計はなくても困らない!という人が多数でした。やはり、スマホの普及が大きい要因でしょうか。
駅の時計は味。困らないけど、無いと寂しくない?
最後にこんな声もありました。
・「そうでしょうね。恐らく皆さん、スマホを持っているから、最近、腕時計もしないし、スマホ一つで何でも出来ちゃう時代だからね。でも、あったほうが良い気はするんですけどね。
それは味ですよ、味。ヨーロッパの駅、広い、そこに時計とライト、電球と、やっぱりそういうモノって味なんですよ。やっぱり時計は付き物じゃない(鉄道の駅と)そうそう。
例えば、古い木造の駅がローカルだと残っているじゃない。それは、僕は鉄ちゃんじゃないけども、見ると郷愁を感じる。だから、そういう味を何でもかんでも近代化するとかさ、余分なモノは取ろうよねっていうのは僕は違う気がするけどね。
だから、便利さでいけばあったほうがいい、でも、それがなくても困らないっていうだけどの話。ところが、もう一つ、本当にそこに時計がないと、なんか寂しくない?というのは僕はあると思うけどね。」
駅にある時計は味なんです。
そして、その味がイルカさんの「なごり雪」を聞いたときのあの寂しいような切ないような気持ちにつながるわけです。これが、汽車ではなく「リニア」だったら、時計ではなく「スマホ」だったら・・・味は出ません。情緒もない歌詞になってしまいそう。
時代は変わっていくものですが、味も無くしたくないな・・・と1975年リリースの「なごり雪」を聴きながら改めて思ってしまいました。
みなさんは、駅構内の時計、見ますか?
(TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』取材・レポート:近堂かおり)