夏の健康に役立つ!加熱すると体が喜ぶ“今が旬の食材”とは?【万能だれレシピ】
5月から6月に旬を迎える青梅。管理栄養士の関口絢子さんによると、青梅は加熱することで新たな効果があるんだそう。今回は、材料2つで作れる「万能梅だれ」の作り方を教えていただきます。
教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
材料2つで作れる万能だれ
今回は、材料2つで作れる「万能梅だれ」の作り方をご紹介します。夏の健康管理にも役に立ち、旬の短い今だからこそ作っていただきたい一品です。
梅
梅を加熱すると、以下のようなうれしい2つの成分が作られます。
・ムメフラール:梅の果汁を長時間、煮込むことで作られる梅肉エキス特有の成分。血流改善や血栓の形成抑制、血管の健康維持に役に立つ。冷え性や動脈硬化の予防にもよいとされる。
・バニリン:梅を加熱することで量が増える。脂肪燃焼を促進、脂肪細胞の増加や肥大を抑える効果が期待できダイエットにもうれしい成分。
加熱調理は、梅の新たな健康効果を増やすのに役に立ちます。
「万能梅だれ」の作り方
「万能梅だれ」の保存は、冷蔵庫で1か月、冷凍では3か月を目安にしてください。
材料
・青梅(南高梅・傷がある梅・小ぶりの梅などなんでも可)……500g
・白だし……250cc
白だしの代わりに麺つゆでも作れますが、しあがりの色を楽しむ場合は白だしを使うのがおすすめです。
作り方
1.梅をよく洗い、あく抜きのために水に2~4時間ほどつけておきます。
※梅に含まれるえぐみ成分はタンニンで、体に悪いものではないのですが、傷がついている梅はえぐみ成分が増えるので、長めに水につけます。
2.爪楊枝などを使い、梅のなり口を取り除きます。梅に悪くなっている部分や傷がついている部分がある場合は、包丁で取り除いてください。
3.鍋を火にかけ、白だし、梅を入れます。梅をたまに返しながら、全体を均一に煮ていきます。
※煮ていくと梅からも水分が出て、どんどんと梅の実が柔らかくなります。梅の種は自然と外れるので、じっくりと加熱していきます。
4.梅が柔らかくなってきたら、火加減に注意しながら、さらに3分ほど煮ていきます。
5.梅が柔らかくなってきたら、ヘラで梅の実をこそげ取り、種を取り出します。
6.お好みでミキサーにかけてもOKです。種を外したら、清潔な容器に移して、できあがりです。
冷ややっこにかけたり、蒸した野菜にソースとして添えたり、油を少し加えてドレッシングにしてもおいしいです。
またそうめんにそのままか、麺つゆと割ってかけてみてください。
今回は、「万能梅だれ」をご紹介しました。爽やかな梅の香りが口いっぱいに広がります。この季節ならではの味わいですので、ぜひ試してみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。
ayako/ライター