不思議な世界観を生み出すザ・キャビンカンパニーによる「ザ・キャビンカンパニー 大絵本美術展 童堂賛歌」が11月16日~2025年1月13日、『千葉市美術館』で開催
大分県に居を置き、数々の絵本作品をはじめ、独特の世界観で子供から大人まで幅広い人の心をつかむ2人組アーティスト、ザ・キャビンカンパニー。彼らの作品世界に浸ることができる巡回展「ザ・キャビンカンパニー 大絵本美術展 童堂賛歌」が2024年11月16日(土)~2025年1月13日(月・祝)、『千葉市美術館』で開催される。
絵本原画の数々から立体造形、映像作品までが一堂に集結
大分県由布市の廃校をアトリエにし、絵本や絵画、立体作品、イラストレーションなど、日々さまざまな作品を生み出している阿部健太朗と吉岡紗希によるザ・キャビンカンパニー。 2009年のユニット結成以来、40冊以上の絵本を発表し、絵本『だいおういかのいかたろう』 (鈴木出版、2014年)で日本絵本賞読者賞を、2024 年には『ゆうやけにとけてゆく』(小学館、2023年)で第29 回日本絵本賞と第71 回産経児童出版文化賞を受賞するなど、高い評価を得てきた。2 年にわたり絵を担当した「こどもの読書週間」ポスターで見知っている子供たちも少なくないはずだ。
彼らの活動は絵本にとどまらず、NHK『おかあさんといっしょ』「しりたガエルのけけちゃま」のキャラクターデザイン・美術制作や、地元大分での『大分県立美術館』と JR 大分駅の共同企画「OPAM at Platform of Oita Station」(2021-2022年)では巨大な作品『キメラブネ』で絵本やアートになじみのない人々からも注目を集めるなど、彼らの活動は幅広い。
本展では7つのテーマの部屋で構成され、まるで空間が大きな1冊の本になったような仕掛けが施されている。これまでの活動を振り返り、多彩な作品を紹介していく本展。彼らの絵本の中に入り込んだような感覚を味わってみよう。
公開制作やギャラリートークなど関連イベントも盛りだくさん
11月16日(土)「ザ・キャビンカンパニーによる絵本読み語り+サイン会」
初日の11月16日(土)には『千葉市美術館』5階ワークショップルームにて、ザ・キャビンカンパニーによる「絵本読み語り」が10時30分~11時20分、「サイン会」が11時30分~13時30分(第1部)・14時30分~16時30分(第2部)が開催される。
読み語りは定員先着80名程度、サイン会は定員各100名(要整理券、整理券は1階ミュージアムショップにて本展図録またはザ・キャビンカンパニーの絵本、グッズの購入者に配布)。いずれも参加費は展覧会入場料(展覧会チケットが必要)。
11月17日(日)「ザ・キャビンカンパニーによる公開制作+アーティストトーク」
11月17日(日)に『千葉市美術館』5階ワークショップルームにて、「ザ・キャビンカンパニーによる公開制作」が10時30分~12時30分(1部)、15~18時(2部)、「アーティストトーク」が13時~13時50分、「サイン会」が14~15時に開催される。
公開制作は出入り自由(※混雑時は入れ替えあり)。アーティストトークは定員先着80名(12時より会場前にて整理券を配布。整理券の配布は1人1枚)。サイン会は定員50名(要整理券、配布方法は16日と同様)。いずれも参加費無料(展覧会チケットが必要)。
開催概要
「ザ・キャビンカンパニー 大絵本美術展 童堂賛歌」
開催期間:2024年11月16日(土)~2025年1月13日(月・祝)
開催時間:10:00~18:00(金・土は~20:00。入館は閉館30分前まで)
休館日:12月2日(月)・16日(月)・12月29日(日)~1月3日(金)、1月6日(月)
会場:千葉市美術館(千葉県千葉市中央区中央3-10-8)
アクセス:JR千葉駅から徒歩15分、千葉都市モノレール葭川公園駅から徒歩5分
入場料:一般1200円、大学生700円、高校生・中学生・小学生無料
※市内在住65歳以上960円。
※身体障害者手帳などの手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)無料。
【問い合わせ先】
千葉市美術館☏ 043-221-2311
公式HP https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/24-11-16-25-1-13/
取材・文=前田真紀 画像提供=千葉市美術館
前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。