おじさん3人で真剣に話す”エレベーターお見送り”はいる?いらない?【見たくない場面論】
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオが語り合う番組。3月23日放送(第568回)は「見たくない場面 論」をお送りしました。
鹿島:あんまり見たくないシーンって生活にいくつかあると思うんです。
マキタ・タツオ:見たくないシーン?
鹿島:たとえばこの前、夜11時くらいですよ。近所を歩いてて、交差点があって、飲み屋から上司をタクシーに送りに来た若手二人みたいな。で、ドアがバタンと閉められたあと、「はぁ~」みたいな。
マキタ:アハハハハッ!
鹿島:「さぁ、また飲み直す?」みたいな感じでビルに戻っていったんです。俺、それを見ちゃったんです。
マキタ:一部始終見ちゃったんだ。
鹿島:「嫌だな~」と思ってね。
タツオ:嫌だな~。
鹿島:なんだったら、送られる側もみなさん経験してると思うんですよ。番組によっては収録とか放送終わったあと、エレベーターまでね。
マキタ:我々は見送られるケースはありますからね。
鹿島:もっと上の大御所の人たちとかもね。ああいうのって送ったあと、「はぁ~、帰った帰った」みたいな感じのね。
マキタ:寅さんの「帰った、帰った」みたいな(笑)
鹿島:なんなら手違いでもう一回開くこともあるじゃないですか。あれは気まずいよね。
タツオ:気まずいし、送られてもなかなかエレベーターが来ないときとかさ。あれ、だれるわ~。
マキタ:社交辞令も底ついちゃってね。
鹿島:「今さらなにを話せばいいんだ?」っていうのも経験してるからこそ、そこのお見送りの一部始終を見て、僕は送る側の気持ちが見えてしまったんです。
タツオ:見ちゃったね~。
マキタ:二面性がね。
鹿島:上司の人はご機嫌で帰っていったと思うんですよね。「うわぁ、見たくないな」と思ってね。「さぁ、飲み直そう!」みたいな。全部見たんだよ!俺は見てるよ。
タツオ:厳しい上司だと、バックミラー越しに「あっ、あいつら…」と見てるから。
マキタ:かもしれないね。
鹿島:頭をいつまで下げているのかとかってお互いにいらないよね。
タツオ:二人はともかく、僕レベルでも、たとえば収録後のエレベーターの見送りみたいなのはあるじゃない。タレントさんをみんなそういう風に扱うみたいな。断ってるもん。「見送り、やめてください」って。
マキタ:そうですか。
タツオ:その時間がすごく嫌だから。エレベーターがなかなか来ない、エレベーターのニ度開き。
鹿島:本当嫌だ。
タツオ:あと基本、人間不信からスタートしていますから。見送ったあとの人たちを見たところからスタートしていますから。
マキタ:もっと若手だったころね。
鹿島:送る側だったときね。
タツオ:TBSの話じゃないですよ。他局でもあることですし。
鹿島:いろんな人の場合を見てきた。許可局がいいのは、一度も見送られたことないもんね。
マキタ・タツオ:アハハハハッ!
マキタ:そんなことないでしょ(笑)
鹿島:そこがいいんですよ。
タツオ:そう考えたら、強啓さんも見送り断ってたよね。
鹿島:そうでしたね。
タツオ:必ず断ってた。
鹿島:普通に帰ってたね。
タツオ:最終日もそうだったからね。
鹿島:階段で上ったり帰ったりしてたよね。だからどんどん体が強くなっちゃって(笑)
タツオ:詰め将棋でいうとそういうことだから。最初に「見送りはありがたいけど、気持ちだけね」って言うのが正解なんでしょうね。
(TBSラジオ『東京ポッド許可局』より抜粋)