なにやら様子がおかしい水族館と話題の桂浜水族館でめくるめくエサやり体験!【高知県高知市】
高知県の名勝「桂浜(かつらはま)」には、普通の水族館とは少し違った水族館があります。
その名も「桂浜水族館」。“ハマスイ”という愛称で親しまれ、一風変わった展示をすることで全国的にも有名です。また、ハマスイでは様々な生き物たちへのエサやり体験もできます。
同館の目玉展示と水生動物へのエサやり体験について、まとめました。
桂浜水族館とは?
桂浜水族館(ハマスイ)は、1931年4月に設立。自然災害や戦争、経営危機を乗り越え90年以上続いている老舗水族館です。
小さいけれど展示方法を工夫した楽しめる水族館で、地元で知らない人はほとんどいないでしょう。
「底引き網でとれる土佐湾の魚を生きたまま見せたい」という思いから始まったハマスイ。現在は「なんか変わるで、桂浜水族館!」をスローガンとしています。
型破りな運営で人気となったハマスイのマスコットキャラクター「おとどちゃん」は、知っている人も多いのではないでしょうか。
突き抜けたキャラクターにびっくりですね。
ハマスイで観て欲しい魚
高知県を代表する水族館の1つである「ハマスイ」では、アカメやウツボなどの高知県に生息する魚を展示しています。
高知県の注目種に指定されている「アカメ」
高知県の県魚はカツオですが、高知を代表する魚であるアカメも不動の人気があります。光が差し込むと目が赤く光ることから、その名がつきました。
実はおいしい「ウツボ」
海のギャングとも呼ばれるウツボ。
しかし、上手に料理すればとても美味しい魚で、高知では唐揚げやタタキにして食べられています。
ハマスイの外せない目玉展示「アキラの部屋」
進路を進むと、異彩を放つ赤色のカーテンが目立つ、古代魚・両生類爬虫類の展示エリア「アキラの部屋」が鎮座します。
中に入ると、松田優作ならきっと「何じゃコラー!」と叫ぶような展示が待っています。
爬虫類の仲良しコンビ?
緑色のトカゲはギアナカイマントカゲで、白いカメはミシシッピアカミミガメのアルビノ(メラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体)です。
肩に手をかけていて、本当に“仲良しさん”だと感じました。アキラの部屋には、おとぼけ顔のカエルや古代魚などの珍しい生きものも展示されていて、観る者を飽きさせません。
めくるめくエサやり体験
桂浜水族館では、オットセイやトド、アシカ、ペンギン、カピパラ、ドクターフィッシュ、ウミガメ、金魚などにエサやりができます。
その値段は、なんとたったの100円。ただ、全ての生き物にエサをあげると、1000円コースになるので注意が必要かも?
ウミガメのエサやり
お腹をすかせたアオウミガメとアカウミガメたちは、人が立ち止まるたびにやってきてはエサをねだります。
口をパクパクさせながら「エサくれ~!」と猛アピール。エサを買って近づくと、他の個体を押しのけて、エサにありつこうと頑張ってくれます。
オットセイのえさやり
「エサ欲しいな~!」という顔をして、チラ見しながら人前を左右に泳いでエサをねだるミナミアメリカオットセイ。
可愛すぎて、ついついエサに課金してしまいます。ハマスイではエサやりで料金を支払うことを「課金」と呼んでおり、なかなかシュールです。
ペンギンのエサやり
フンボルトペンギンはあまりがっついて来ないのですが、お腹が減っている個体はよちよち歩いてエサを欲しがります。
子どもがうまくエサやりができなくて下に魚を落としたら、別の個体が食べてしまうなどのハプニングもありましたが、とても楽しめました。
香川県にある、筆者が大好きな「新屋島水族館」(現在リニューアル工事のため休館中)からメスのフンボルトペンギン4羽が引っ越してきていて、なんだか嬉しかったです。
みんな元気そうでなにより。ペンギンは素敵な“恋”をする動物なので、ハマスイの個体とカップリングすることもあるかもしれません。
桂浜水族館の展示を楽しもう!
こぢんまりとしたローカルな水族館だけど、面白い展示方法でびっくりすることもある桂浜水族館。
ぜひ、高知の魚や世界の海獣たちを見に行きましょう。
エサやりも楽しいし、ガチャガチャもたくさんありますよ。
(サカナトライター:額田善之)