九州エリア初登場!ピエール・ジャンヌレとフレンチデザイナーによる珠玉のヴィンテージ家具が博多阪急に集結
Gallery Attic PIERRE JEANNERET and FRENCH DESIGNERS 博多阪急で開催
2月26日(水)〜3月4日(火)の7日間限定で博多阪急、1階メディアステージにおいて、ヴィンテージ家具の注目すべき展示・販売イベント『Gallery Attic PIERRE JEANNERET and FRENCH DESIGNERS』が開催されます。
近年、世界中のコレクター、デコラトゥールをはじめ、国内の愛好家の中でヴィンテージ家具が注目を集めています。ヴィンテージ家具には、その時代の文化や価値観が映し出されており、年月を経て醸し出される独特の存在感が人々を魅了します。一つひとつの家具には物語があり、その一品を手に入れることは、生活を豊かにする幸福感と新たな価値を生み出すことの静かなる興奮に包まれるという特権を手にすることができます。
そんなヴィンテージ家具の世界の中でも、特質するデザイナーといえば、スイス・ジュネーブ生まれの建築家ピエール・ジャンヌレ (Pierre Jeanneret/1896-1967)の名前を真っ先に思い浮かべる人も多いでしょう。
ピエール・ジャンヌレとは、いわずと知れた近代建築の巨匠ル・コルビュジエ(Le Corbusier / 1887~1965)の最大の理解者にして建築事務所の共同設立者として知られる存在です。特にル・コルビュジエ事務所が手がけた、インドの国家的プロジェクトであるチャンディーガルの建築群。英国から独立したばかりだったインドの初代首相、ネルーにより、植民地からの自由の象徴として掲げられたこの都市計画は、コルビュジエとジャンヌレ率いるプロジェクトチームにより実施され、州議事堂や高等裁判所、学校や美術館など多くのモダニズム建築が立ち並ぶ街として完成しました。
このプロジェクトのために制作された家具のデザインの多くをピエール・ジャンヌレが手がけました。のちに、この家具が世界中でジャンヌレのチャンディーガルの家具として愛好家たちに熱烈に支持されることになりました。
ピエール・ジャンヌレ
(Pierre Jeanneret / 1896-1967 / Switzerland)
ピエール・ジャンヌレは、モダン建築と家具デザインに多大な貢献をしたことで知られるスイスの建築家兼デザイナー。従兄弟のル・コルビュジエと緊密に協力し、サヴォア邸 (Villa Savoye) やスイス学生会館 (Pavillon Suisse) などの象徴的な建築物を共に創り上げ、機能主義と都市計画に対する革新的なアプローチを示した。二人の最も有名な共同事業は、1950年代のインドのチャンディーガルの計画とデザインであり、都市の原則に革命をもたらしたといわれる。ジャンヌレはその後の大部分をインドで過ごし、さまざまな建築プロジェクトや都市開発に深く関わった。チャンディーガルに対して深い愛情を持ち、ジャンヌレは死後、遺灰は彼の遺志に従ってチャンディーガルのスークナ湖 (Sukhna Lake) に撒かれた。ジャンヌレの遺産は、時代を超えた家具デザインと建築の業績を通じて生き続け、世界中の建築家やデザイナーに影響を与え続けている。
ヴィンテージ家具の市場のトレンドも日々変わり続けている中、一貫して評価の高いジャンヌレのチャンディーガルの家具は、徹底した人間工学に基づいて設計されており、元々、インドで探しやすい材料を使って制作していたため、フレームはチーク材がほとんどで、インドの暑い環境に合わせて座面は籐などを使っていました。
長年の年月を経たヴィンテージ家具は、傷やダメージの修復跡も魅力のひとつ。ジャンヌレの家具は、線の太い個体やローズウッドを使っているものもあり、その重厚感も魅力です。
また、今回の博多阪急での展示・販売には、ジャンヌレ意外にもフランスの著名なデザイナーによるヴィンテージ家具も出品されます。
一例を挙げれば、1952年、ジャン・プルーヴェのスタンダードチェアのバリエーションの一つとして作られた合皮のシートが貼り付けられたn°306は、とても希少なモデルで、現在、フランスでも探すことが困難なものだといわれています。
九州初上陸の期間限定のヴィンテージ家具の世界。是非、博多阪急で堪能ください。
「Gallery Attic」
PIERRE JEANNERET and FRENCH DESIGNERS
開催期間:2月26日(水)~3月4日(火)
※最終日は午後6時終了
会場:博多阪急1階 メディアステージ
(福岡市博多区博多駅中央街1番1号)
お問い合わせ:TEL (代表) 092-461-1381