【京都お茶】新年の縁起物『大福茶』☆“煙の風味”『いり番茶』はホットも◎「一保堂茶舗」
おおきに~豆はなどす☆今回は中京区中京区寺町二条にある創業300年余の歴史を誇る老舗茶舗。新年の縁起物『大福茶』やお抹茶も絶賛販売中。
新年の縁起物『大福茶』&お抹茶販売中☆創業300年余の老舗
中京区、寺町二条上った場所にある全国的にも知られる創業300年余の歴史を持つお茶の老舗『一保堂茶舗』。いつも地元民や観光客でにぎわう、京都を代表する老舗茶舗。最近では日本茶ブームで客層もワールドワイドに賑わっています。
この日は日常飲んでいるお茶がなくなったため、購入しようとやってきました。
店内は昨年リニューアルオープンされて一年経過しましたが、老舗らしい落ち着いた佇まいは変わらず。古い茶壷や茶箱がより一層老舗らしい雰囲気を演出しています。
そして、11月から販売されている毎年恒例の新年の縁起物のお茶『大福茶』。今年は身内に不幸があり買い控えましたが、いつも毎年この時期に来店して購入します。
『大福茶』は、京都で古くから元旦にいただく慣わしのお茶で、一年の無病息災を願う縁起のいいお茶。とくに京都では、大福茶に梅干、小梅や結び昆布を入れて元旦の朝に家族そろって頂きながら、新年のご挨拶をする慣わし。
元々平安時代、都に悪疫が流行し、それを心配した六波羅寺の空也上人が観音菩薩を車に乗せ、洛中を回る際、観音様にお供えしたお茶を病者に施したところ、平癒したという。それ以来、この功徳にあやかる意味で、時の村上天皇が毎年正月元旦に王服茶を服され、『大福茶』と言い換えられ、縁起物のお茶として民衆にも広まったと伝えられています。
うちでは毎年、北野天満宮の大福梅&大福茶で元旦を迎えるのが常。北野天満宮の大福梅も毎年12月中旬に授与され、無病息災を願う縁起物。
他、新年のお抹茶『巳昔(みのむかし)』。毎年味が異なるお抹茶ですが、今回は充実した甘みと香りが感じられる新春にふさわしい華やかさのお抹茶だとか。併設の喫茶室『嘉木』でも飲むことができます。
さらに、本店限定販売のお茶もあります。
今回はいつもどおり『いり番茶』を購入。
京都では一般的に『京番茶』と称して、いろいろな茶舗でお店独自のお番茶を販売されていますが、中でもここ一保堂のいり番茶は超個性派の味わい。お店のHPでも『好みが分かれる超個性派』と謳われているほど(笑)スモーキーで独特の風味が唯一無二で、中には風味が強すぎて苦手という人もいたり。
昔からこの味に慣れ親しんできた人にとっては、他のお番茶では物足りなさを感じるほどで、私もその一人ですが。
夏場はやかんでたっぷり煮出して冷蔵庫で冷して飲んだり、冬場は急須で淹れて薫り高いホットで楽しんだり。あるいは、やかんで煮出した後、保温ポットに入れて常飲したり。うちの祖父母はそんな飲み方をしていましたが。代々愛される独特の風味のいり番茶。冬こその美味しさを味わってください。ヨ~イヤサ~♪
詳細情報
名称:一保堂茶舗
住所:京都府京都市中京区常盤木町52
電話番号:075-211-3421
営業時間:10:00~17:00(喫茶室は16:30ラストオーダー)
定休日:年末年始、第2水曜日
関連URL:http://www.ippodo-tea.co.jp