長良川の再現から世界の巨大魚まで!「アクア・トト ぎふ」で体験できる個性豊かな<淡水魚の世界>
岐阜県各務原市にある「アクア・トト ぎふ」という水族館を知っていますか?
「海なし県の岐阜に水族館なんてあるの?」と、疑問に思う人もいるかもしれません。
実はこの水族館、ただの水族館ではありません。
アクア・トト ぎふの正式名称は、「世界淡水魚園水族館」。日本と世界中の淡水魚をメインに展示している、海なし県ならではの水族館なのです。
世界の淡水魚が飼育されている大きな水族館!
アクア・トト ぎふには、日本の川からメコン川やアマゾン川などの世界の川に至るまで、淡水にすむ生きものが展示されています。ここで見られる生きものの数は、約220種・2万点にのぼります。
また淡水魚だけでなく、哺乳類や鳥類、爬虫類、両生類など多種多様な生き物を展示しており、館内は見どころがたくさん。観覧するのに1時間半以上かかることも珍しくなく、さまざまな生きものを見ることができるので世界中を旅した気分になれます。
アクア・トト ぎふは4階建て。はじめにエレベーターで4階まで登り、1階まで順に降りていくという、少しかわった観覧スタイルになっています。
4階は長良川源流の生きもの、3階は長良川上流〜河口までの生きもの、2階はメコン川淡・コンゴ川、タンガニーカ湖の生きもの、1階はアマゾン川の生きもの、カピバラ、ゾウガメなどの展示となっています。
実は奥が深い、個性豊かな淡水魚の世界
4階から3階にかけては、岐阜県を流れる長良川に生息する生きものが展示されています。
長良川の環境が忠実に再現された展示エリアには、オオサンショウウオなど長良川にすむ貴重な生きものたちが展示されています。
その他にも、岐阜県に生息するカワバタモロコやハリヨなどの、希少な淡水魚も見られます。小さくて見落としがちですが、絶滅の恐れがある希少な生きものたちです。
いちばんの見どころ<巨大淡水魚たち>
アクア・トト ぎふを訪れたら必ず見ておきたいのが、2階に展示されているメコンオオナマズと、1階に展示されているピラルクーです。
目を疑うほど大きな<メコンオオナマズ>
2階にあるメコン川淡水環境研究所を抜けると、目を疑うほど大きな魚が展示されています。それがメコンオオナマズです。
東南アジアを流れるメコン川水系のみに生息し、体重は最大で350キロに達することもあります。
ワシントン条約で絶滅の恐れがある生物に指定されており、日本では限られた水族館でしか見られない貴重な淡水魚。自分より大きな淡水魚が何匹も泳いでいる光景は、まさに圧巻です。
世界最大級の淡水魚<ピラルクー>
ピラルクーもアクア・トト ぎふが誇る巨大淡水魚です。
ピラルクーは世界最大級の淡水魚で、体長は最大で4メートル以上、体重は200キロにもなります。ピラルクーはうきぶくろを使って空気呼吸をします。そのため、酸素の少ない場所でも生きられる淡水魚なんです。
毎日11時30分からは、アマゾン川の生きものの食事シーンが見られます。ピラルクーのお食事タイムは圧巻なので、ぜひチェックしてみてください。
<アクア・トト ぎふ>では広い淡水世界を楽しめる!
淡水魚をはじめとした様々な生きものたち。彼らと触れ合う楽しさやそれぞれの愛らしさ、水中に輝く魅力は生でみないとなかなか伝わりません。
世界中の豊かな環境を体験できるアクア・トト ぎふ。ぜひあなたも体験してみては?
(サカナトライター:おっしー)