インダストリアル家具とは?取り入れるコツやおすすめブランドをご紹介
インテリアにはさまざまなスタイルのものがあります。その中でも、使い勝手の良さや、おしゃれでクールなデザインにより人気なのがインダストリアル家具です。
しかし、インダストリアル家具を取り入れるのは、難易度が高いと感じる方もいるでしょう。では、インダストリアル家具を取り入れるためには、どのような工夫をすれば良いのでしょうか。
この記事では、インダストリアル家具の特徴や、おしゃれに取り入れる6つのコツについて解説します。あわせておすすめのブランド5選もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
インダストリアル家具とは?
インダストリアル家具とは「工業的な」という意味で、金属やアイアンなどの機械的な要素を取り入れた、機能性や実用性を重視したインテリアのことです。無骨でシンプルながら、ヴィンテージ感漂う雰囲気が演出できます。
インダストリアル家具の特徴
インダストリアル家具には次のような特徴があります。具体的に見ていきましょう。
ヴィンテージ感のあるダークな色合い
インダストリアル家具の特徴のひとつがヴィンテージ感のあるダークな色合いです。木材や鉄、コンクリートなどの素材そのものの色合いがベースになっています。木材も無垢の古材や古材風の暗い色を用いるなど、まとまりのある落ち着いたトーンが印象的です。
機能的で無骨なデザイン
インダストリアル家具は、機能性の高さや実用性に加えて、装飾などの無駄がないおしゃれなデザインが魅力です。無骨なクールさが魅力で、むき出しのパイプや直線的なデザインのラック、渋色に変化した古材など、飾らずラフな雰囲気ながら、スタイリッシュな印象を与えます。
古材っぽく無機質な素材
錆びたアイアンのような無機質な素材と、温かみを感じさせる木材でつくるナチュラルなスタイルもインダストリアル家具の特徴です。使い込まれたレザーのソファ、木製の椅子、ブリキ素材の照明などのアイテムは、経年劣化により素材の持つ味わいを楽しめます。
粗削りな質感
インダストリアル家具は、素材の持つ質感を活かしたインテリアです。ダイニングテーブルであれば、ウレタン塗装でつるっとした表面に仕上げたものではなく、木の質感が感じられるオイル塗装仕上げにより、ザラザラとした感触やごつごつとした質感を残しているのが特徴です。
類似テイスト「ブルックリンスタイル」との違い
インダストリアルスタイルと似た用語に「ブルックリンスタイル」があります。ブルックリンとは、アメリカニューヨーク州の東海岸に面した元工業都市です。
ブルックリンスタイルとは、コンクリートやレンガ、スチールといった素材を活かした重厚感のあるインテリア様式で、雰囲気はインダストリアルとよく似ています。両者の違いは、ブルックリンスタイルには、東海岸らしいカジュアルさや装飾性がある点です。
インダストリアル家具を取り入れる6つのコツ
インダストリアル家具を取り入れる際には、次の6つのコツを押さえておきましょう。
1.壁紙や床材の素材に取り入れる
インダストリアルスタイルらしさを出したい場合は、壁紙や床材に打ちっぱなしのコンクリート調やタイル調の壁紙、ヴィンテージ感のあるフローリングを取り入れるのがおすすめです。面積が大きいため、部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。リメイクシートやフローリングマットを用いれば、手軽に取り入れることが可能です。
2.ヴィンテージ感漂うアイテムを選ぶ
インダストリアルスタイルのインテリアは、ヴィンテージ感のある家具を選ぶのがポイントです。たとえば、使い込むほどに味わいが増すレザーのソファや、古材が使われたダイニングテーブルなどは、インダストリアルインテリアの雰囲気を醸し出してくれます。特にレザーのソファは、インダストリアル家具の起源とされる近代アメリカの代名詞とも呼べるアイテムです。
3.照明は存在感のあるものを取り入れる
存在感のあるデザインの照明や照度にこだわるのも、インダストリアルスタイルに仕上げるポイントです。部屋全体を均一に明るくするシーリング照明ではなく、ペンダントライトやスポットライトなどを採用し、なおかつ明るさを押さえたオレンジ系の電球色で明暗をつけると雰囲気が出ます。
マットな質感のスチール素材のシェードや、裸電球を模したデザイン、目線の高さにくるペンダント照明などは、インダストリアル家具の象徴です。間接照明で陰影をつければ、ムードのある空間を生み出せます。
4.DIYで見せる収納棚を取り入れる
インダストリアル家具を取り入れるのであれば、棚のテイストにもこだわりましょう。アイアンの金属と木材を組み合わせた収納棚をDIYするのもおすすめです。無骨感を演出でき、インダストリアルスタイルによく合います。
オープンシェルフや金網、有孔ボードなどの素材を設置するのも効果的です。雑貨や服などを引っかけて使えば、インダストリアルっぽい雑然とした雰囲気に仕上がります。
5.金属を用いた家具を取り入れる
インダストリアルスタイルの部屋に設置する家具は、金属を用いたものが適しています。金属は年月を経たものほど、インダストリアルな雰囲気をぐっと高めてくれるアイテムです。
スチール製の椅子やアイアンを用いた収納家具など、金属を多く取り入れることで、かっこ良くおしゃれな雰囲気の部屋になります。木材などの自然素材とうまく組み合わせて、コーディネートしてみてください。
6.観葉植物でアクセントカラーを添える
インダストリアル家具は、あまり要素が強いと、部屋を重たく冷たい印象にしてしまうことがあります。メンズライクな雰囲気を和らげたい場合は、インテリアとして観葉植物を配置しましょう。
定番のポトスやエアプランツ、グレイがかった葉のスパニッシュモス、サボテンなどもインダストリアル家具とマッチし、空間のアクセントカラーにもなります。
インダストリアル家具のおすすめブランドショップ5選
インダストリアル家具を取り入れるのであれば、インダストリアルスタイルの家具を取り扱うブランドをチェックしましょう。ここでは、インダストリアル家具でおすすめのブランドショップ5選をご紹介します。
1. Easy Life(イージーライフ)
イージーライフは、穏やかで落ち着ける場所をテーマに、自然体でいられる暮らしを提案しているブランドです。木材の持つ優しさや温もりを感じさせるインテリアは、どれもシンプルでスタンダードなものばかりで、無垢の表情、風合いや質感を重視し、ナチュラルに仕上げられています。
2.HERMOSA(ハモサ)
ハモサは、2003年に設立した鎌倉発祥のインテリアブランドです。レトロでヴィンテージ感あふれるアイテムは、1950年代~70年代のアメリカやヨーロッパの要素を取り入れたもので、インダストリアルな雰囲気に合う、照明などのオリジナルアイテムを展開しています。
3.JOURNAL STANDARD FURNITURE(ジャーナルスタンダードファニチャー)
ファッションブランドが手掛けるインテリアブランドとして人気なのが、ジャーナルスタンダードファニチャーです。ファッションのような独自の世界観を提案するブランドで、時代に合った幅広いスタイルのインテリアを揃えています。ヴィンテージな雰囲気や、無骨なテイストの商品のラインナップが豊富です。
4.DULTON(ダルトン)
ダルトンは、1988年創業のライフスタイルブランド。オールドアメリカンな雰囲気の遊び心を感じさせる商品展開をしています。スチールの質感を活かした無骨なデザインのものが多く、インダストリアルな雰囲気とも相性抜群です。カラーバリエーションも豊富で、好みに合わせて選べます。
5.Knot antiques(ノットアンティークス)
ノットアンティークスは、福岡を拠点とする「CRASH PROJECT」というデザインプロジェクトのブランドです。ヴィンテージ家具やセンチュリー期のデザインを取り入れたインテリアを取り扱っています。アンティークな風合いのデザインのインテリアは、機能性も兼ね備えている優れものです。組み合わせてコーディネートすれば、統一感のある空間に仕上がります。
まとめ:インダストリアル家具で部屋をおしゃれに演出しよう
インダストリアル家具は、無骨で機能的なデザイン、無機質な素材や質感が特徴で、実用的かつおしゃれで、スタイリッシュな印象を与えるのが魅力です。
インダストリアルスタイルにするなら、壁紙や床材、照明や配置するインテリアとして、ヴィンテージ感のある素材やアイテムを取り入れるのがポイントになります。ぜひご紹介したブランドなどの商品を参考にして、部屋の雰囲気に合ったインダストリアルな空間をつくってみてください。