オキメバル釣りで30cm超え含み良型連発!【茨城・釣友丸】キントキダイやアジなどゲストも多彩
サクラの開花に先駆け、常磐の海で春の息吹を先取りしようと3月15日(土)、日立港久慈漁港の釣友丸に娘と訪れ、春告魚のオキメバル釣りを存分に楽しんだ。
日立沖でオキメバル釣り
港に到着したのは早朝。アマダイに続いてオキメバルの釣り船の受け付けが始まる。これを済ませてから船に乗り込み、左舷ミヨシ寄りに釣り座をとりタックルの準備にとりかかる。
5時、若林正行大船長の舵取りで、間もなく夜明けを迎える岸壁をあとにしポイントへ向かう。船長は経験が長く、日立沖に点在する好ポイントの根をすべて把握しているから期待で胸が高鳴る。
天候は晴れ。穏やかな北東風だが、少しうねりが高いのが気になるところだ。
釣行開始
航程20分でポイントに到着。船で配られたサバの短冊をすべてのハリにチョン掛けで付け、吹き流し状態にして合図を待つ。娘は、船辺のマグネット板の上にエサ付けしたハリを整然と並べ待機する。
やがてポイントが定まると軽く制動がかかり「はい、いいですよ。水深は35m、少し根があるから根掛かりに注意してください」との合図にオモリを前方へ軽く投げ入れ、サミングをかけながら送り込む。オモリが着底したら素早くイトフケをとり、1m底を切ってアタリを待つ。
クロメバルが好反応
早くも娘の竿先がグッグインとリズミカルに弾け始め、メバル特有のアタリが到来。「まだ上げない、もう1m上げ、追い食いをさせるように」と声をかける。ころ合いを見計らって巻き上げると、30cmほどのクロメバルがトリプルで上がってきた。
取り込んだ娘は「切れ間なくグッグンとくる魚信が心地よく、たまらなく楽しいね」と笑顔のスタートを切る。私にも同様のアタリがあり追い食いを待ったが、こちらは単独掛けだった。
中大アジの連掛けも
船長は常に魚探で魚の動きを読み、ここぞと思うポイントを次々に探っていく。次の投入では、イトフケを取ると同時にひったくられるようなアタリ。ホルダーに掛けた竿は胴から曲がり、なおもグイグイと強烈な引き込みが続く。
ゆっくりと慎重に巻き上げ、竿を立てながら引き寄せると、かなりの型のグレーの魚影が連なり上がってきた。何と中大アジの6点掛けだ。
キントキダイの5点掛け達成
その次のポイントでは、娘がウスメバルとクロメバルの一荷を取り込んだが、私の竿先にはリズミカルなメバルとはまったく異なるド迫力なアタリが到来。たわわになった竿をようやく持ち上げて巻き上げにかかる。
今度はグレーではなく赤い魚影が連なって上がってきた。慎重に引き寄せ、中大型のカゲキヨ(キントキダイ)を5点掛けで取り込む。オケの中は色とりどりの魚でひしめいている。
根魚も多彩に登場
その後も船長はこまめに移動を繰り返して、新たなポイントを探る。「ここの根は荒く硬いから根掛かりに要注意だよ」と、その都度的確な情報をアナウンスしてくれる。
移動のたびにアタリが訪れ、メバルのみならずマハタやソイなども顔を見せる。まったく退屈しなかったが船長は「ウネリのせいかメバルの活性がイマイチだね」と嘆きながらも、少し深めの60mダチへと船を走らせる。
ウスメバルを6点掛け
合図を待ち期待を込めてオモリを投入。竿先を注視していると、グッグインとリズミカルに弾け出した。オキメバルのアタリを確信し、はやる気持ちを抑えつつ待ち続ける。
やがて竿は胴から大きく曲がり、穂先は海中へと没してなおもブルンブルンと振動を繰り返している。ころ合いを見て電動リールのスイッチオン。低速で巻き上げる。
魚影が見えたころで竿を立てながら引き寄せ、イトを掴んで海中を覗くとオレンジ色の魚影がぞろぞろと連なっている。竿をホルダーに固定し、腹の膨らんだ30cm超えのウスメバルの6点掛けを無事に取り込んだ。娘も良型ウスメバルの4点掛けをゲットしてニッコリ。
良型メバル続々ヒット
海水が注ぐ足元のオケに、さまざまな高級魚がびっしりと溜まったところで船中の様子を見て回る。
左舷胴の間の宇都宮から来られた福田さんは、手馴れたフォームで次々に良型メバルを取り込んでいる。折しも取り込んだ一荷を掲げ「ここでの釣り物はすべてを楽しませてもらっているが、メバルはアタリが楽しく食べて美味しいから好きな釣り物だよ」とコメントしてくれた。
最終釣果
最後までアタリは途切れることなく、誰もが豊穣の海・日立沖でのオキメバルを筆頭とする五目釣りを存分に堪能し、大満足のうちに12時ジャストの沖上がりを迎えた。
船中の釣果は20~30cmオキメバル1~16尾、ゲストは、アジ、カサゴ、キントキ、マハタ、ソイ、メダイと多彩で、父娘のクーラーは満タンに。
父娘で五目釣り満喫
娘が栄えある竿頭に輝き、これでますます沖釣りにハマりそう。これからもオキメバルのみならず多彩な顔ぶれのゲストたちが、強烈な引き込みで楽しませてくれるだろう。ぜひ、穏やかな日に出かけ、存分に堪能していただきたい。
<週刊つりニュース関東版APC・大村隆/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年3月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。