『ジョン・ウィック』ドニー・イェン、スピンオフ映画で主演・監督を兼任か ─ 「スタジオと話し合いをしています」
キアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック』シリーズより、“宇宙最強”ドニー・イェン演じるケインの単独スピンオフ映画にて、イェンが監督を兼任する可能性が浮上してきた。米にてイェン自身が認めた。
シリーズ第4作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)で初登場したケインは、杖を使った棒術を得意とする盲目の暗殺者。キアヌ演じるジョン・ウィック、真田広之が演じたシマヅとは旧友の設定ながら、それぞれ激しい死闘を繰り広げた。
ケインのスピンオフ映画は2024年5月に製作が報じられ、脚本には「アンブレラ・アカデミー」のロバート・アスキンスが就任。現時点では『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の“その後”を描くとだけ伝えられており、プロットの詳細などは明かされていない。
このたび、イェンは本作で主演のみならず監督を務める可能性があることは「事実」だと認め、スタジオとの話し合いに入っていることを明かした。ただし、この“話し合い”がアイデアのディスカッションにとどまるものか、あるいは具体的な契約交渉を指しているのかはわからない。
「(企画に)肉付けをしなくてはいけません。どんなストーリーにしたいというアイデアはいくつかありますが、どうなるでしょうね。自分が言っていい立場にあるのかわからないし、あまり多くを語りたくはないんです。けれども、彼ら(スタジオ)は粘り強く、僕がプロジェクトを引き受けることに情熱を傾けてくれています。」
『ジョン・ウィック』シリーズでは、アナ・デ・アルマス主演の『バレリーナ(原題:From the World of John Wick: Ballerina)』が2025年6月に米国公開予定。キアヌ主演のメインシリーズは続編未定で、現在はスピンオフ作品によるユニバース拡大が図られている。
現在、ケインの単独映画に向けて、イェンは「(『ジョン・ウィック』に)新鮮さをもたらせるよう、またファンのみなさんの期待にも応えられるよう、いつもどおり最善を尽くします」と語った。望むのは、シリーズを手がけてきたチャド・スタエルスキ監督が本作にも深く携わることだ。「とにかく面白いものを作りたい、観客やファンのみなさんがガッカリしないものを」と繰り返し、「彼(スタエルスキ)にはいてもらったほうがいい」と強調した。
キャリアの初期からアクション監督としても活動してきたイェンは、監督として『ツインズ・エフェクト』(2003)や『ツインローズ』(2004)を手がけたほか、『シャクラ』(2023)では主演・製作を兼任。最新作の犯罪アクション『誤判(原題)』(2024)でも監督・主演を務めている。
『ジョン・ウィック』より、イェンのスピンオフ映画(タイトル未定)は2025年に香港で撮影予定。
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