公認会計士、地域活性を考える 三多摩会が初開催
東京たま未来メッセ(明神町)で11月29日、日本公認会計士協会の東京会三多摩会が初めての「地域活性化支援コンベンション」を開催。公認会計士68人のほか、多摩地域の金融機関、商工会議所、行政機関などの関係者ら合わせて約90人が参加し、多摩地域活性化のために公認会計士ができることなどについて考える機会とした。
はじめに、同会の木下政昭会長が「顔の見える活動を通じて地域のニーズに応えていきたい」とあいさつ。武蔵野商工会議所の高橋勇会頭の基調講演の後、パネルディスカッションが行われた。
事例として、町田市の地域活性プロジェクトとして進行中の「武相ブリュワリー」について紹介。コロナ禍で募った危機感から地元飲食店ら10社が共同ブリュワリーを設立し、地元産クラフトビールの醸造所が併設された店舗をオープンさせる企画で、国や行政の助成金などを利用している。
ディスカッションには、(株)武相ブリュワリー代表、町田市経済観光部職員、多摩信用金庫町田支店支店長とブリュワリーの公認会計士が登壇。事業者と行政、地域金融機関が三位一体となってプロジェクトを進めてきたこと、その中で公認会計士が担った役割などについて話し合った。
コンベンション終了後には懇親会も行われ、参加者らは有意義な時間を過ごした。