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第29回「仲間同士で支え合う」

TBSラジオ

「私たちの未来は、私たちで作る!」
あなたの「困りごと」、「モヤモヤ」、「お悩み」、
もしくは、「変えていきたい社会の課題」などを通して、みんなで一緒に「これから」を考えていく番組です。
今回も、リスナーの方からいただいたメッセージに、スタジオの3人がこたえました。

みなさんは、たくさんある病院の中から、どうやって通院する病院を選んでいますか?
いつも悩んでいて、ネットの情報もいまいち信用できず、どこがいいのか周りの人に聞いたりしています。というのも、私は最近家族との関係に悩んでいます。
夫は優しく、子どもはかわいいのですが、日々すごく疲れてしまって、ついその怒りや不満を夫にぶつけてしまいます。夫は何も言い返さずに聞いてくれますが、一方的に怒るこの状況、「もしかして私が変?」と感じていて、変えたいです。
でもどこに相談したらいいのか、病院なのか、病院なら何科なのかわかりません。友人や周りの知人にもなかなか相談できず、いつもいろいろな情報を教えてくださるサステバのみなさんなら、と思いメールしました。

小泉:お疲れなのかもね。子育てとか、いろいろあるのかもね。私、あんまり病院に行かないで済んでいる人間なんですけど、歯医者さんとか、トレーニング、マッサージとか、普通にネットで見て、予約して、行ってみて「あ、本物だったんだ」って言われることが多いんですけど…

上村:(笑)

大石:相手がびっくりする。

小泉:でも、当たり外れはやっぱりある。

上村:ありますよね。

小泉:彼女は、こんなにいつもイライラして「自分がおかしいのかしら」って言ってるじゃない。だから、カウンセリングとかに行くんだろうなと思うんだけど。そうするとさ、調べても行く勇気がなかったりすると思う。最近、メンタルクリニックなんだけど漢方を処方する看板が出ているところを何回か見かけてて。もし自分がこの先、更年期とか、もっと先にもあるかもしれないじゃない?そういう時に、こういう場所に行ってみてもいいかな、と思ったりするけど。カウンセリングみたいなものもたくさんあるでしょ。あと、本を読んでみるとかね。精神科医の星野概念さんとか。

大石:いとうせいこうさんと対談してた。

小泉:星野さんの本とかは、自分がカウンセリングした時とかの、優しい、ゆるい本があったりするから。そういうのを読んでみるとかね。私もPODCASTの番組で対談をしたことがあるんだけど。 なんかね、どうしたらいいんだろう。

大石:結構ね、自分を責めていらっしゃるみたいだからね。どこか、ぶつけられるところをね…

小泉:それこそ、ネットの知恵袋とかじゃないけど、自分の症状とかを匿名で書いてみると、わりとみんな教えてくれてるよね。

大石:うん、うん。

小泉:私ね、ずいぶん前ですけど、すごく頭が痛くて。もう、ありえないくらい痛くて。発作みたいに、しばらく続いちゃうんですよ。病院に行って薬をもらったけど治らなくて。それで、自分の症状を(ネットで)見たら、同じことを書いている人を1人だけ見つけて。どこの病院に行ったか、っていう情報も見つけて、そこに電話して行ったら、ピンポン。その人と同じ病気だったんですよね。そんなふうに、近所のクリニックを探すというよりは、「自分はこうなんだけど」って書いてみると、「私もそうでした」とか反応があったりするんじゃない?

大石:あるかもしれない。

小泉:私ね、すっごく助かったの。たった1人だったんです。そんなふうに、同じような人っているかもしれないから。そういう方法もいいかもしれない。

大石:だって、このスタジオに入った時に上村さんと「なんか体が重くないですか?」「私もそうです」みたいな感じで話して。俺だけじゃないんだ、って。

上村:家族のモヤモヤって知人とかには相談しにくいと思うので、顔の見えないところで相談するのはいいかもしれないですね。

小泉:たしかにね。

上村:あとは、ここに相談してくださったら、私たちはいつでもお話聞きますし。

小泉:そうだね。これを今聴いてくれている人たちが、またSNSとかで「自分もそうだったよ」とかって書いてくれるじゃないですか。そういうのもまたご紹介できるから。もし、このお悩みに対してなにか「あ!」と思う方がいたら、メールやSNSで教えてください。

第5回SDGs岩佐賞 受賞


アトピーの症状を匿名で共有できる「アトピヨ」

お悩みから視点を広げて、こんな話題も紹介しました。

上村:アトピーの症状を写真で記録できて、匿名で共有できるアプリ「アトピヨ」。アプリを開発した赤穂亮太郎さんは、オンラインスクールに通い、アプリの作り方をゼロから学んで完成させました。ご本人にお話を伺っています。

「アトピヨ」というのは、アトピー性皮膚炎の患者さん向けのアプリで、匿名で、無料で利用できます。イメージとしてはアトピー性皮膚炎に特化したインスタグラム。画像のSNSみたいなものですね。
いろいろな治療方針、薬を使っている方もいれば、食事に気をつかっている方もいます。そういった治療方針に応じて、どう変わっているのか、直感的に目で見えます。
「ピアサポート」と言われるんですが、同じ人同士で話を聞いてもらうだけでも、安心すると思うんですよね。同じ人に話す。話を聞いてもらう。
多くの人はそういった経験を踏まえて良くなったり、今はすごく悩んでいるかもしれないけど、その先のステップに行かれる方も多いので、そういうところが、同じ境遇の人ならではのコミュニケーションで伝わっていく部分かなと思っています。

小泉:いいですね。やっぱり情報がたくさん世の中に出回っている状態が好ましいですもんね。

上村:そうですよね。

小泉:アトピーの方って、多分すごく長い闘いをされてるから。1人で孤独な気持ちになることもあるだろうと思うけど、少しずつでも「私は、僕は、こうだった」っていうことが集まると安心できることもあったり、心が癒されることがあったりするだろうなと。

上村:アトピー性皮膚炎に苦しむ患者は日本におよそ130万人以上、世界全体では2億人以上。厚生労働省によりますと、日本での患者数は増加傾向にあるとのことです。

小泉:なるほど。私たちも、周りにもアトピーの方とかもいらっしゃるけど、悩みを聞いてあげることはできるけど、やっぱり同じ病気の人だからこそ分かり合えることとかもあるでしょうし。
インターネットでも、症状の写真が出てくると助かるじゃないですか。それがアプリの中で共有できるってすごく画期的。自分が経験して、誰かに同じ思いをさせたくない、みたいなことがベースにあると素敵なアイデアが生まれますね。

大石:本当ですね。これも助け合いのコミュニティですもんね。

上村:だって、赤穂さん、元々公認会計士ですよ。そこからアプリの勉強して、かっこいいですね。

小泉:ね、自分で勉強したんだもんね。

上村:赤穂さんのお話の中で「ピアサポート」という言葉が出てきました。「ピア(peer)」は仲間、「サポート(support)」は支える。つまり、「同じような立場や課題に直面する人がお互いに支え合う」という意味だそうです。例えば、がんを経験した人同士、子育てをする親同士、お互いに話をすること、励まし合うことが大きな支えになるということです。

大石:介護とかもそうかもしれない。

小泉:いろいろな場面でこう言った小さな集まりってあるんでしょうけど、同じ境遇なのにそれを知らないで1人で苦しんでいる人もまだまだいると思うから、もっと広まればいいですね。

上村:こうやって紹介してくださったり、自分の経験をみんなに伝えようとすることって大事だなって。私、いつもいろいろと検索して、ブログや投稿を見て助けられているので。

小泉:ほんとよ。

(TBSラジオ『サステバ』より抜粋)

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