県スポーツ少年団駅伝交流大会 男子 豊後高田陸上クラブが連覇達成 【大分県】
第33回大分県スポーツ少年団駅伝交流大会
2月11日 クラサスドーム大分周辺コース
男子 7区間 各区間1.4km(1区のみ1.5km)
1位 豊後高田陸上クラブ 35分9秒
県スポーツ少年団駅伝交流大会の男子の部で豊後高田陸上クラブが見事な走りを見せ、連覇を達成した。勝利の立役者となったのは、1区を任されたエースの水流晴登(6年)。持ち前の冷静さと爆発力を発揮し、チームに最高の流れをもたらした。水流は「区間賞を取れたので100点の走り」と満足げに振り返った。
レース序盤は集団の中で巧みに体力を温存し、勝負どころとなるラスト100メートルで一気にスパート。鋭く飛び出し、ライバルたちを置き去りにしてトップでタスキをつないだ。
豊後高田陸上クラブは、前回大会からメンバーが入れ替わり、戦力の低下が懸念されていた。指導する三上忠明監督も、「総合力が落ちた」と認めるほどだった。しかし、選手たちは週2回の練習で「練習で泣いて、本番で笑おう」、「連覇」というスローガンを掲げ、厳しいトレーニングに耐えて力を付けていった。
エースとして流れをつくった水流晴登
三上監督が描いたのは、1、2区で他チームを突き放し、そのまま逃げ切る戦略だった。そして、そのシナリオは完璧に実行された。3区を走ったキャプテンの平田碧(6年)は、スタート前に仲間たち一人一人の肩をポンとたたき、「頑張ろう」と声をかけた。その言葉はチームメートに安心感を与え、レースに集中するための大きな支えとなった。平田はレース後、「昨年優勝して、今年は女子チームも優勝したのでプレッシャーはあったが、全員が最高の走りをしてくれた。練習の成果が出た」と満面の笑みを浮かべた。
走り終えた選手たちの顔には、これまでの努力が実を結んだ喜びと、やり遂げた達成感がにじんでいた。全力を尽くしたことで得られた充実感は、仲間とともに過ごした日々の厳しい練習を思い出させるものだった。6年生のほとんどは卒業後も、中学で陸上を続けるという。
チームに一体感をもたらしたキャプテンの平田碧
(柚野真也)