【西武】ドラフト6位ルーキー龍山暖捕手インタビュー エナジックスポーツ高等学院の野球スタイルを語る
1月30日放送のライオンズエクスプレスではルーキー特集をお届け。埼玉西武ライオンズドラフト6位ルーキーの龍山暖捕手にインタビューした模様を放送した。エナジックスポーツ高等学院に入学した経緯、教育方針が活かされた野球スタイルについて訊いた。
――高校進学の際、強豪の沖縄尚学高校から誘われていたそうですが、新たに名護市で開校したエナジックスポーツ高等学院に1期生として入学なさいました。なぜ新設校を選んだのですか?
龍山「県外の強豪校からも誘いがあって、県内だったら沖縄尚学で甲子園を目指すのもありだなと思ったのですが、新しく挑戦したいのと、ほかの高校生では体験ができない1期生で学校の歴史を作っていくという重要なポジション、楽しみがあって自分はエナジックを選びました」
――エナジックスポーツ高等学院は、野球とゴルフに特化した全寮制のプロアスリートを養成する学校で間違いないですか?
龍山「そうですね」
――英語の授業に力を入れていませんか?
龍山「朝学習で毎日英語があって、授業のなかでも英語があります」
――なぜそこまで英語に力を入れているのでしょうか?
龍山「学校がグローバルな人材を育成するということで、世界に羽ばたくという意味で英語にも力を入れて、修学旅行ではアメリカのロサンゼルスに行かせてもらったのですが、実際に現地で英語を喋っている担任の先生を間近で見て『かっこいいな』と思い、英語を勉強する意欲が高まりました」
――自分で考えて行動する教育方針があるということですが、エナジックスポーツ高等学院の教育方針が活かされた野球のスタイルがあるそうですね。
龍山「そうですね。ノーサイン野球ということで、監督から指示が一切出ないです」
――神谷嘉宗監督から本当に指示が出ないのですか?
龍山「神谷監督は試合になったらただベンチで試合を見ているだけなので、サインは一切出ないです」
――先頭打者がヒットを放ち、0アウト、1塁になった場合はどうするのですか?
龍山「バントをするか、ランナーが走ってスタートがよかったらバットを振らないで盗塁。基本的にランナーはスタートが切れたら盗塁で、ランナーのスタートがいいか悪いかで打者は判断をして打つ、打たない、ショートバウンドは振らない。ランナーのスタートが悪かったらバットを振ってランナーを助けてあげる。結果的にエンドランになる。そんな感じの野球です」
――打席で視野を広く持たないといけませんね。
龍山「そうですね。常にアイコンタクトを取りながら、練習のなかで打者やランナーの特徴、足が速いのか、遅いのか、打者は長打が打てるのか、右打ちができるのかなどを練習のなかで常に考えています」
――選手全員の特徴を把握していないといけませんね。
龍山「自分は苦手でした(笑)。苦手というかあまりできていないほうでした」
――ランナー1塁の場面で何かを仕掛けようとした場合、左打者だと1塁ランナーは死角になりませんか?
龍山「それも見えるようになります。左打者のチームメイトも『最初は見えなかった』と言っていたのですが、練習をしていくうちに見えるようになり、見えなかったらランナーのスタートが悪いのでランナーが悪いです。スタートがよければ基本的にはランナーは見えます」
――神谷監督から自分たちで考える野球を任されているからこそ、伸びしろがあるということですね。
龍山「はい」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー